2005年11月16日

ヤマコウバシ

ヤマコウバシ Lindera glaucaヤマコウバシ Lindera glauca


ヤマコウバシは、本州東北南部以西、四国、九州に分布し山地の日当たりのよい林縁部などに生えるクスノキ科クロモジ属(Lindera)の落葉低木です。よく枝分かれして、高さは2m〜5mほどになります。名前はクスノキ科らしく枝葉に芳香があることからきています。樹皮は灰褐色で、ほとんど滑らかな感じ。若い枝は褐色で、のびてすぐのころは特に枝にも毛が多く見られ、節ごとにカクカクと曲がっています。細い枝にはプツプツと皮目がありますが、あまり目立つものじゃないです。

葉は互生。長楕円形で先端も基部もとがっています。長さは4cm〜10cmくらい、幅は1cm〜2.5cmほど。縁にギザギザ(鋸歯)はなく全縁ですが、縁はウネウネとゆるやかに波打っています。ちょっと分厚くてパリッとした感じ。表面は濃いめの緑色ですが、あまり光沢はない感じ。裏面は白っぽくて、特に脈上に毛があります。毛は若い葉ではもっと密生しています。

秋には黄葉して、それが次第にオレンジ色っぽくなっていきます。真冬になっても赤茶色に枯れた葉がよく落ちずに残っています。それが冬枯れの林ではよい目印です。それが落葉するのは新芽が伸び始めた春になってから。

ヤマコウバシ Lindera glaucaヤマコウバシ Lindera glauca


花期は4月〜5月。葉を展開しつつ開花します。葉腋から散形状の花序を出して、数個の小さな花をつけます。花はクロモジなどと同じように淡い黄緑色。果実は球形の「液果」で、直径は7mm。熟すと黒くなります。

冬芽は、長さ5mm〜1cmくらいで、赤褐色で光沢があります。数枚の芽鱗に包まれた「鱗芽」です。形は先のとがった紡錘形。クロモジ属の冬芽は、ふつう「葉芽」と「花芽」があって、花芽は丸っこいのですが、ヤマコウバシには花芽がなく、葉芽と花芽が一緒になった「混芽」です。

【和名】ヤマコウバシ [山香]
【別名】モチギ[餅木]、ヤマコショウ[山胡椒]
【学名】Lindera glauca
【科名】クスノキ科 LAURACEAE
【撮影日】2005/04/03、2005/09/19、2005/11/13
【撮影地】東京都八王子市、日野市、あきる野市

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posted by hanaboro at 18:48| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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