2005年11月25日

ダンコウバイ

ダンコウバイ Lindera obtusiloba


ダンコウバイは、本州太平洋側では関東以西、日本海側では新潟以西、四国、九州に分布し、山地や丘陵地のやや乾燥した場所に生育する落葉低木です。樹皮はやや白っぽい灰褐色で、だいたい滑らか。高さは2m〜5mほど、ふつうは3mくらいです。クスノキ科クロモジ属の植物で、枝などには芳香があります。

葉は互生。幅の広い卵形で、長さは10cmくらい。葉は先が浅く3つに裂けます。この葉の形が独特で、先の割れたスプーン形。裂けた裂片の先はとがらず丸っこいです。全体に丸みのある葉身で、目に優しい感じ。似たような形の葉はそうないので、この形をチェックすれば、ダンコウバイにたどり着けると思います。ただし枝の付け根のあたりにある小さめの葉などは3つに裂けていないこともあります。ちなみに学名の種小名「obtusiloba」には、「鈍頭で浅裂の」という意味があります。

幅の広めの葉ですが、つき方が整っていてさわやかな印象。表面は鮮明な感じの緑色。裏面はやや白っぽく付け根のあたりや葉脈の部分は毛が見られます。若い時期なら触るとフサフサするくらいに軟毛が多いですが、次第に脱落してしまいます。葉柄は1cm〜3cmほど。

ダンコウバイ Lindera obtusilobaダンコウバイ Lindera obtusiloba


花期は3月〜4月。葉の展開に先がけて開花します。アブラチャンやサンシュユ、マンサクなどとともに黄色い花をつける早春の代表的な花の1つ。葉腋につける散形花序にはほとんど柄がなくて、枝から小花柄が数本伸びて先に黄色の花をつける感じになります。その数個が咲くとそれが黄色の球形の塊に見えて、遠めには黄色のポンポンが枝にたくさんついているみたいになります。

果実は直径8mmくらいの球形で、秋に熟すと赤〜黒色になります。葉は秋には黄葉して美しいものです。冬芽には「花芽」と「葉芽」があって形が違っています。葉芽のほうは先のとがった長卵形、花芽のほうは丸っこいものです。両方とも「芽鱗」に包まれた「鱗芽」ですが、葉芽の方が枚数が多く4枚くらい、花芽のほうは2枚〜3枚です。

【和名】ダンコウバイ [檀香梅]
【別名】ウコンバナ [鬱金花]
【学名】Lindera obtusiloba
【科名】クスノキ科 LAURACEAE
【撮影日】2005/11/20
【撮影地】東京都八王子市

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posted by hanaboro at 18:42| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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