2005年12月06日

ヒペリカム・ヒデコート

ヒペリカム・ヒデコート Hypericum patulum‘Hidcote’ヒペリカム・ヒデコート Hypericum patulum‘Hidcote’


写真は、「キンシバイ」という種そのものではなく、キンシバイの園芸品種の「ヒペリカム・ヒデコート」といわれているものではないかと思います。確証はないですけれど。

さて、キンシバイはというと、これは中国原産のオトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉性の小低木です。よく枝分かれして、高さは1mほど。枝は垂れ下がるように弧を描いてのびます。日本に導入されてから庭や公園にしばしば植えられています。しかし、近年、道路脇などによく植えられているのは、「ヒペリカム・ヒデコート」と呼ばれるもののようです。これはキンシバイの園芸品種ということなので、学名で書くと「Hypericum patulum‘Hidcote’」、こんな感じでしょうか。

ただし、オトギリソウ属の仲間つまり「ヒペリカム」と呼ばれているものは、外国の種や園芸品種がたくさんあるそうで、詳しいところはよくわかりません。「セイヨウキンシバイ」とも呼ばれる「ヒペリカム・カリシナム (Hypericum calycinum)」という種もよく植えられるそうですが、こちらは矮性で、地面を這うように枝が伸びて、グランドカバーとして利用されるそうです。

ヒペリカム・ヒデコート Hypericum patulum‘Hidcote’ヒペリカム・ヒデコート Hypericum patulum‘Hidcote’


葉は対生。葉柄はありません。ちょっと幅の狭めの卵形で、長さは2cmくらい。縁にギザギザ(鋸歯)はなく全縁です。裏面は粉を吹いたような感じでやや白っぽいです。キンシバイとヒペリカム・ヒデコート。どちらも基本的には葉のつき方が「2列対生」のようですね。でも葉のつき方も形もちょっと違って、キンシバイだと、先が急にちょっととがる感じで、葉のつき方は、だいたいはきれいに平面的に2列に並んで対生する「2列対生」です。ヒペリカム・ヒデコートと思われるものだと、ちょっとずれていることも多くなって、十字対生に近くなっていることもあります。

花期は6月〜7月。枝先の数個、鮮やかに光る黄色の花をつけます。花弁は5枚。まぶしいほどテカテカして、分厚いものです。直径はキンシバイだと3cm〜4cmほど。ヒペリカム・ヒデコートの場合は、キンシバイそのものよりは大きいようですね。直径はビョウヤナギと大差ないくらい大きく見えました。たくさんの雄しべがありますが、その雄しべは数十本が1セットになって、そのセットが5つあります。分解しなくてもよくみれば、何となく5つの束に分かれているっというのがわかると思います。

同じ時期に咲く同属のビョウヤナギとキンシバイはそれなりに似ていますが、一度違いがわかると、まったく別物に見えると思います。ビョウヤナギの方は大きめの花を上向きにつけますし、大量の雄しべが上にのびて、やや下に反り返る花弁との距離が開いています。これに対して、キンシバイの方はやや小さめで、花弁はふっくらとした梅弁。雄しべは短めで花弁の内側におさまっています。向きはだいたい斜め横くらいからやや下向きになります。開花期に見れば、遠目にも姿がぜんぜん違います。果実は「さく果」で、直径は1cmほど。熟すと先が5つに裂けます。

秋にもちらほらと咲いているものも見られました。

【一般名】ヒペリカム・ヒデコート
【学名】Hypericum patulum‘Hidcote’
【科名】オトギリソウ科 GUTTIFERAE(CRUCIACEAE)
【撮影日】2005/11/26
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 20:23| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 冬芽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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