2005年12月07日

ユキヤナギ

ユキヤナギ Spiraea thunbergii


ユキヤナギは、本州の関東以西、四国、九州に分布し、川沿いの岩場などに生えるバラ科シモツケ属(Spiraea)の落葉低木です。ですが、これがもともと自生していたものなのか、中国原産のものなのかは、いろいろと見解があるようです。それよりも一般的には、観賞用に庭や公園などに広く植えられているので、とても身近な春の花として親しまれています。

たくさん細かい枝に分かれて、弓状に曲がり垂れ下がります。樹皮は暗褐色〜赤褐色。若い枝には白っぽい短毛が密生しています。高さは1m〜1.5mくらいです。枝はもろくて、特に細かいものなどはちょっと触ったくらいでもボロボロと落ちてしまいます。根から新たに芽を出したり、そういうところからすると、増水時でもしなやかに枝を保つような、植物体を保護するような、川沿いに生きる植物として適応した形質のようにも思えます。

葉は互生。幅は狭めで先のとがった披針形。長さは2cm〜4cm。縁のギザギザ(鋸歯)はだいたい上半分にあって、細かく鋭い感じ。質は薄め。表面は明るい緑色。

ユキヤナギ Spiraea thunbergii


花期は3月〜4月。葉の展開より少し早めに開花が始まりますが、すぐに葉の展開が追いついてくる感じ。前年にのびた枝から「散形花序」を出して、たくさんの花をつけます。たくさんといっても1つの花序につき花は5個前後ですけれど。花の柄は長さ1cm前後ですが、花序には柄がありません。花序の基部には緑色の「総苞片」のようなものが幾枚か、まるで花が咲くようにパッと開いています。花は真っ白な5弁花。ガク片も5つ。枝いっぱいに咲く姿はとても美しいものです。

直径6mm〜8mmほどの小さめの花ですが、雄しべは20本ほどとたくさんあります。でも花弁より長さが短いので、雄しべ自体はそんなに目立つものではないかもしれません。花弁が開いた直後は、雄しべはまだ中央部で内側にまいていることもあります。その巻いた部分には黄色っぽい蜜腺が見られます。雄しべの多い花はふつうですが、ユキヤナギの雌しべは5本もあります。まあ、これも珍しいというわけではないですけれど。それぞれ花柱と子房があって、離生しています。花が咲き進むと、花の中央部分にツブツブと子房が並んで、5角形に見えます。この子房がそれぞれ結実して「袋果」になり、5月〜6月くらいには熟してしまいます。

名前は真っ白な花を雪に、葉の形を柳にたとえたものだそうです。落葉前は黄色から赤く紅葉します。

【和名】ユキヤナギ [雪柳]
【別名】コゴメバナ [小米花]
【学名】Spiraea thunbergii
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2005/11/26
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 19:41| 東京 ☀| Comment(22) | TrackBack(2) | 冬芽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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