2005年12月08日

ネコヤナギ

ネコヤナギ Salix gracilistylaネコヤナギ Salix gracilistyla


ネコヤナギは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の川沿いなどの水辺に生育します。ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木〜小高木です。高さは50cm〜3mほど。よく枝分かれして、株立ち状になり、枝はやや弓状に曲がって上に伸びます。枝は細く、樹皮は暗めの灰色。若い枝には灰白色の細かい毛がたくさん生えています。

葉は互生。長楕円形で付け根の方は丸っこく、先はとがっています。長さは10cm前後です。縁には細かいギザギザ(鋸歯)があります。やや硬い感じで表面は濃いめの緑色、裏面には絹毛が密生していて白っぽいです。冬芽も目立ち始め、わずかに枝に残る葉もほとんど枯れ果ててもなお、その裏面の絹毛を確認することができました。葉が若いうちは表面にも毛がありますが、次第に脱落してしまいます。

花期は3月〜4月。葉の展開よりも早く開花します。花序は尾状で、雄の花序と雌の花序があります。開花中の花序の長さは雄花序が3cm〜6cmと、雄の花序の方がより太くて長め。雌花序は長さ2.5cm〜4.5cmほどです。ですが、雌花序の方は、受粉後に長くのびてきて、果実の時期には10cm近くになります。長くのびて反り返った果実は「さく果」で、2つに裂けます。中から出てくる細かな種子は、モワモワの綿毛に包まれています。

初冬のころ、冬芽は赤褐色。枝の上部には葉芽が多く、その少し下部に花芽が多くつきます。やや先がとがっていて、灰白色の細かい毛に覆われています。長さは1cm〜1.5cmほど。よく似たバッコヤナギの冬芽は、先が丸っこくて毛がなくツヤツヤしています。芽鱗は1枚で、帽子をかぶったように芽を覆って、継ぎ目のようなものは見当たりません。

花芽の下のほうはちょっとふくらみがあります。葉がまだ残っているうちは、葉柄が枝にくっつくようについていて、その内側に冬芽が包み込まれています。葉柄の長さは5mm〜2cmほど。早春のころ、赤褐色の芽鱗を破って、銀白色の光るおなじみの姿になるまでには、これから来る寒波をいくつも越えなければならないのですね。

【和名】ネコヤナギ [猫柳]
【別名】エノコロヤナギ、カワヤナギ
【学名】Salix gracilistyla
【科名】ヤナギ科 SALICACEAE
【撮影日】2005/11/23
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 19:16| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 冬芽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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