2005年12月13日

サラシナショウマ

サラシナショウマ Cimicifuga simplex


サラシナショウマは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林内や草原などに生育するキンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草です。上部で少し枝分かれして、草丈は1m前後になります。茎の上部には短い毛が生えています。この植物のある場所は、独特の雰囲気に包まれます。林内で咲く花を見ると、ずいぶんと深山に入りこんだような気持ちになり、草原で群生する姿を見れば、その圧倒的な存在感に驚かされます。

地下には横にのびる根茎があります。漢方ではこの根茎を乾燥させたものが、解熱や解毒に用いられるそうで、「升麻(しょうま)」と呼ばれているそうです。また、名前の「晒菜(さらしな)」は、若い葉を茹でて水にさらして食用にしたことからきているとか。

葉は互生。2回〜3回3出複葉で、葉は茎の下部のものほど大きく、特に大きな個体の葉は長さは50cmほどにも達するようなものを広げます。小葉は先のとがった卵形で、縁にはちょっと不ぞろいのギザギザ(鋸歯)があります。葉には長い柄があります。その柄の付け根は何やら膜状になっていて、茎を抱いています。

サラシナショウマ Cimicifuga simplex


花期は8月〜10月。茎の先から長い穂状花序をのばして、白色の花をたくさんつけます。花序の長さは、30cmくらいにもなって長くてでっかい試験管ブラシ状。開花してすぐのころには、花の中央部に長さ5mmくらいの白色の花弁がありますが、多くは早々に脱落してしまいます。外側にあって蕾を包んでいたやや幅の広めのガク片も花弁と同様に落ちてしまいます。あの白くてヒラヒラしたものはというと、それは雄しべと雌しべ。とくにたくさんある「雄しべ」の集団ってことになりますね。雄しべの長さは5mmちょっとくらい。真っ白な花糸が目立っています。

一見、同じ構造の花の集団ですが、その中には雌しべと雄しべ両方ある「両性花」と、雄しべだけの「雄花」が混じってついています。

果実は「袋果」で、一ヶ所から1個〜数個、わたしなんぞがヒョコッと見つけられるものは、1つや2つのことが多いです。袋果の長さは1cmほど。果実の柄の長さは5mm〜6mmで、よく見ると短毛があります。果実の時期にも、果実の先端部分に、ちょっと先の曲がったごく短い「花柱」が残っています。果実の袋の中には、薄くて小さな鱗片に覆われた種子が入っています。

ヒョロヒョロの個体の場合だと、葉の特徴が同属の「イヌショウマ」あたりにも似ていたりするし、ほとんど地上部がなくなりかけたような時期なら、果実の柄の長さがイヌショウマとの違いを見るポイントになるかもしれませんね。開花期だと、サラシナショウマにははっきりとした花柄が見られますが、イヌショウマの場合は柄がない状態です。イヌショウマも果実には短い柄がありますが、毛が生えていないですよね。

【和名】サラシナショウマ [晒菜升麻]
【学名】Cimicifuga simplex
【科名】キンポウゲ科 RANUNCULACEAE
【撮影日】2005/12/11
【撮影地】東京都八王子市

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posted by hanaboro at 20:21| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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