2005年12月16日

マユミ

マユミ Euonymus sieboldianusマユミ Euonymus sieboldianus


マユミは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や丘陵地などに生育するニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木です。高さは3m〜5m、大きいものでは10m前後になります。樹皮は灰褐色で、縦に裂けて縦のすじ模様になります。一年枝は緑色〜紫褐色。

葉は対生。やや長めの楕円形で、長さ5cm〜15cm、幅は2cm〜8cmほど、と少し大きさはばらつく感じ。先端は急に細くなることが多くとがっています。付け根の方の形は、くさび形〜やや円形とまあごくふつうの様子。縁のギザギザ(鋸歯)は細かく繊細なもので、やや波状。表面は濃い緑色、裏面は表面よりは少し薄めの緑色。特に白っぽくはないかな。葉柄は1cm〜2cmくらい。

マユミ Euonymus sieboldianusマユミ Euonymus sieboldianus


葉の毛は脈上にあるくらいで、あまり多い方ではないでしょう。葉脈上に突起状の毛が生えているタイプを特に「カントウマユミ (Euonymus sieboldianus var. sanguineus)」といいます。この毛ですが、あるいは毛のような突起(毛状突起)といった方がいいのかな。

中央の葉脈から出る側脈はやや角度が大きめに出て、比較的横方向にのびるイメージかな。というのも、側脈はダイレクトに葉縁に到達しないんですね。側脈の先は丸くカーブして隣の側脈などと合流。その葉脈が表にも裏にも隆起しているから何とも不思議です。

花期は5月〜6月。前年度にのびた枝から集散花序を出します。長さ5cm前後の花序には小さな花をまばらにつけます。花の直径は1cmに満たないもの、色は黄緑色。花弁、ガク片はともに4つです。そして、雄しべも4本という4数性。地味めの花ですが、雄しべの先にある紅紫色の「葯」が目立ちます。

マユミ Euonymus sieboldianusマユミ Euonymus sieboldianus


果実には4つの稜がありますが、4つの角っこが等間隔にならず、ちょっといびつな形になっていることもあります。何形といったらよいものやら。長さは1cmほど。秋にはセンスのよい紅色に熟して、4つに裂けます。よく似た同属のツリバナやオオツリバナなどは、熟した果実が5つに裂けるところが大きく違っています。

熟した果実が裂開すると、中からは赤い仮種皮に包まれた種子がぶら下がります。それはそれはとても美しいもので魅了されます。冬芽はずんぐりしていて、先はそれほどとがった印象はありません。これに対してツリバナの冬芽は細くて先がとがっています。マユミの冬芽の芽鱗は枝と同じ色で、縁がやや薄い色になっています。しばしば縁は白っぽくて毛が見られることもあります。

マユミという名前。まるで人の名前のようで、とても可愛らしい感じがしますが、これは、この木の材が緻密なので、かつてこの木で弓を作ったところからきているのだそうです。人の名前ではないんですね。。。

【和名】マユミ [真弓、檀]
【学名】Euonymus sieboldianus
【科名】ニシキギ科 CELASTRACEAE
【撮影日】2005/10/20、2005/12/11
【撮影地】東京都日野市、八王子市

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posted by hanaboro at 20:32| 東京 ☀| Comment(9) | TrackBack(2) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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