2005年12月19日

コゴメウツギ

コゴメウツギ Stephanandra incisa


コゴメウツギは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や丘陵地の林縁などによく生えるバラ科の落葉低木です。根もとの方からそう生し株立ち上になって、よく枝分かれもして、高さは1m〜2mになります。若い枝は褐色ですが、後にやや灰色っぽくなります。

葉は互生。形は三角状の卵形で、先は細長く尾状になってのびます。縁はやや羽状に深く裂けたり、浅く裂けたりします。さらに切れ込んだ裂片も含めて、ギザギザとやや不規則な感じの「鋸歯」があります。ちょっと重鋸歯っぽいですかね。葉身の部分の長さは2cm〜6cmくらい。葉柄の長さは5mm前後で少し毛があります。付け根の方は少し心形にくぼんでいて、そのあたりから3本の目立つ葉脈が出ています。表面はやや黄色みのある緑色。裏面はちょっと白っぽい薄い緑色。毛はパラパラと両面に散らばって生えていて、裏面の葉脈にはややかたまって生えているのが見られます。

花期は5月〜6月。小さめの円錐状の花序に、それなりにたくさんの花をつけます。1つ1つの花は小さな白色〜クリーム色の5弁花です。直径は5mmもないくらい。花弁はちょっと細長いヘラ形〜楕円形。花弁より少し短い卵形のガク片が、花弁と花弁の隙間からのぞきます。ガク片も白色。雌しべは中央に1本あって、それよりも少し長い雄しべが10本、雌しべの周りを取り囲んでいます。

コゴメウツギ Stephanandra incisaコゴメウツギ Stephanandra incisa


名前は、ユキノシタ科(アジサイ科)の「ウツギ」に似ていて、小さな花をつけることから「コゴメウツギ(小米空木)」というそうです。花自体は、あまり似ているわけではないかなと思いますが、花期は同じころで、似たような場所にも見られこと、花は白っぽいことなど、共通点はあるかなと思います。

花後には、小さな球形の「袋果」ができます。バラ科の樹木ですが、果実は赤くなるわけではないので、花時期以外、なかなか注目を浴びることがないかもしれませんが、秋には葉が黄色に色づきます。冬芽は濃い赤褐色です。

【和名】コゴメウツギ [小米空木]
【学名】Stephanandra incisa
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2005/11/20、2005/12/11
【撮影地】東京都八王子市

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posted by hanaboro at 18:50| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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