2005年12月20日

クマヤナギ

クマヤナギ Berchemia racemosa


クマヤナギは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や丘陵地の林縁などに生えるクロウメモドキ科クマヤナギ属の落葉つる性植物です。クロウメモドキ科。ちょっと聞きなれないかもしれない科ですが、クロウメモドキという樹木も日本に自生していて、山地に見られる落葉低木です。庭木や果樹として植えられる「ナツメ」もクロウメモドキ科です。

枝は細長くのびて、やや大雑把に他のものに絡みつきます。絡みつくというより他の木に寄りかかって、よく垂れ下がっています。茎は太くても10cm〜15cmくらいのものではないでしょうか。でも質は丈夫です。若い枝は緑っぽく、古い枝は黒っぽくなります。

春、時々見られる芽生えたちは、茎がものすごく細く、小さな葉はとても繊細で、これはいったい何の草の芽だろうかと、一見、木本的ではないような姿が見られます。近縁種には、葉の大きな「オオクマヤナギ」、逆に小さな「ミヤマクマヤナギ」などがあります。

葉は互生。長さ5cm前後の卵形〜楕円形です。先は丸く少しくぼんだものと、ややとがったものが見られます。表面は緑色、裏面はやや白っぽい。毛は少なくて、裏面の葉脈の付け根あたりに見られるくらいです。

側脈は7対〜9対あって平行してのびているので、パッと見には直線的な脈にもみえますが、よくみるとゆるくカーブして葉縁に達しています。この側脈の様子がとても整然とした感じで、特徴的です。葉柄の長さは1cm前後です。

クマヤナギ Berchemia racemosa
コナラに絡まった太めのツル

花期は7月〜8月。枝の先や葉の脇(葉腋)からちょっと細長い感じの円錐状の花序をのばして、小さな花がたくさんつきます。花はやや緑色を帯びた白色。花弁もガク片も5つずつありますが、外側のガク片の方が、中にある花弁より目立ちます。雄しべも5本です。

果実は楕円形の「核果」で、長さは5mmくらいです。この果実は1年かかって熟します。はじめ緑色だった果実は、赤色になり、最終的には黒色に熟します。もう多くの木々の葉が落ちた師走の林の中、クマヤナギは比較的遅くまで葉が残っているようです。他の落ち葉の水分がなくなって縮れてきているころ、その上にハラハラと降ってくるクマヤナギの黄色い葉も、霜に覆われていました。

【和名】クマヤナギ [熊柳]
【学名】Berchemia racemosa
【科名】クロウメモドキ科 RHAMNACEAE
【撮影日】2005/12/17
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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