2005年12月28日

ヤマネコノメソウ

ヤマネコノメソウ Chrysosplenium japonicumヤマネコノメソウ Chrysosplenium japonicum


ヤマネコノメソウは、山地の林内などのやや湿り気の多い場所に生えるユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草です。草丈は10cm〜20cmほど。まだ浅い春、明るい緑色の丸っこい葉を広げ、全体に水分を多く含んだ瑞々しい姿が見られます。地面を横にはう走出枝のないタイプ。茎には長めの軟毛があります。ネコノメソウという名前、これは、花後に見られる果実が裂開したときに中の種子が見える様子、あるいは裂開する前の果実の様子が猫の目に似ていることからきているそうです。

ヤマネコノメソウの茎生葉は互生。ネコノメソウだと対生です。茎の途中には葉は少なく1枚〜2枚、または見られないことも。上部には輪生状に集まってつきます。根生葉にはより長い柄があります。葉は縦の長さよりも横幅の方が広めの腎円形。幅は1cm〜2cmほどです。縁のギザギザ(鋸歯)は、ギザギザというのには程遠く、先はとがらず丸っこいものです。

花期は3月〜4月。茎の上部の葉が集まったあたりの中心に、小さな花を数個つけます。花には花弁がなく、ガク裂片の先の方は緑色で、付け根の方は黄色っぽいです。裂片の長さは1mmちょっとの小さなもの。このガク裂片は、花の最盛期には平たく開いています。その中に4個〜8個の雄しべがあって、先端の葯の部分は黄色です。

果実はさく果で、熟すとパカッと裂開します。開いた果実のおわんの中には、褐色の小さな種子がたくさん入っています。雨が降ったとき、雨滴がおわんの中に当たってその衝撃で中の種子が弾き飛ばされます。そうやって種子が散布される種子散布様式を「雨滴散布」といいます。その後、水の流れで流されたりもするのでしょうかね。ネコノメソウの仲間は、チョロチョロ水が滴るような場所によく生えているし、種子散布の様式と関係ありそうですね。でも、ヤマネコノメソウの場合は、やや乾燥したところにも生えますから、どうなんでしょうね。

今回の写真はまだ芽生えたばかりのようでした。種子から芽生えるのは、春や秋なのかと思っていたので、こんな真冬に芽生えが見られて、ちょっとビックリ。この日は粉雪もちらついていたんですよ。秋に芽生えたものがそのまま成長せずにこんな小さな状態のままだったものなのか、つい最近芽生えたものなのかはよくわかりませんけれど。ちょっと密集して芽生えていたので、どうやら種子は広い範囲には散布されなかったようですね。

【和名】ヤマネコノメソウ [山猫の目草]
【学名】Chrysosplenium japonicum
【科名】ユキノシタ科 SAXIFRAGACEAE
【撮影日】2005/12/24
【撮影地】東京都八王子市

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posted by hanaboro at 19:30| 東京 ☀| Comment(8) | TrackBack(0) | 芽生え・幼植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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