2005年12月31日

カシワ

カシワ Quercus dentata


カシワ。この葉は「柏餅」を包む葉としておなじみですね。北海道、本州、四国、九州に分布するブナ科コナラ属(Quercus)の落葉高木です。山地や丘陵地に生育しています。高さは15mほどになり、枝をグンッとのばして、ちょっと荒っぽいような力強い感じの樹形です。樹皮は濃いめの灰褐色〜黒褐色で、縦の割れ目が目立ちます。

葉は互生。枝先に集まってつきます。葉は長さ10cm〜30cmの倒卵形で、先はとがらず丸っこくなっています。縁の鋸歯も大きくて先は丸く、ギザギザという感じではありませんね。ちなみに、学名の種小名「dentata」には、「歯牙状の」という意味があります。

幅もなかなか広くて、一番幅のあるところだと8cm〜15cmくらいはあるでしょうか。とにかく独特の葉なので、すぐカシワの木だと気づきます。同じブナ科コナラ属の「ミズナラ」の葉は、似ているところもありますが、鋸歯の先がもっとシャープです。シャープな鋸歯はカシワ以外のコナラ属の特徴でもあります。

葉の毛は、若葉のころなら短いものがそれなりに見られますが、しばらく経つと少なくなってきます。表面は濃いめの緑色。裏面は表よりは色が薄く、白っぽい緑色。中央の葉脈はしっかり入り、8対〜12対の側脈もよく目立ちます。

カシワというのは、「炊く(かしぐ)葉」、つまり食べ物を蒸すときに利用する葉とういう意味なのだとか。ホオノキなんかも同じように、大きな葉っぱは食べ物を蒸すのに利用されてきたんですよね。カシワの葉はホオノキほどの大きさではないですが、ご飯を盛るのにも使われたそうで、ブナ科では最大級の葉ですね。

カシワ Quercus dentata


花期は5月〜6月。雄花は垂れ下がる雄花序につき、雌花は葉の脇(葉腋)につきます。雌花は新しくのびた枝の上部に5個ほどで、雄花序はそれより下の方から垂れ下がります。長さ10cmほどです。

果実は「堅果」で、いわゆる「どんぐり」の1つです。といってもちょっと形は変わっている方です。長さは1.5cmくらいの横幅の大きなもの。どんぐりの帽子の部分は、「殻斗(かくと)」といいますが、カシワの殻斗は、ふつうどんぐりといって思い浮かべるものとはちょっと違っていて、細長い鱗片状の総苞片がたくさんってボサボサしています。

植林地の縁に生えていたカシワの木。もうあたりの落葉樹の多くが葉を落とした中、カシワの木には茶色になってもなお、なかなか完全に落葉せず、しばらくは枝に残っているものも多い。こういうふうにいつまでも落葉しないのは、「離層」という部分の形成があまりしっかりとしたものではないからだそうです。冬芽は褐色でぶっとく、細かい毛がたくさん生えています。

【和名】カシワ [柏、槲]
【学名】Quercus dentata
【科名】ブナ科 FAGACEAE
【撮影日】2005/12/11
【撮影地】東京都八王子市

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posted by hanaboro at 22:11| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(1) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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