2006年01月06日

オヒョウ

オヒョウ Ulmus laciniata


オヒョウは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の少し奥まった谷沿いなどに見られるニレ科ニレ属の落葉高木です。幹はまっすぐのびて、高さは15m〜20mほどになります。樹皮は灰褐色。縦に浅めの裂け目が見られます。この樹皮の繊維は非常に丈夫なものだそうで、アイヌの人たちは、この樹皮を布を織るのに用いていたとか。オヒョウという名前、植物の名前とは思えないような、とっても変わった名前ですが、この「オヒョウ」とういのは、アイヌ語でこの樹皮などの呼び方、「オピョウ」からきているのだそうです。

葉は互生。長さ10cm前後の倒卵形。葉の先端近くが3つから5つくらい、場合によっては7つや9つに裂けて、縁の重鋸歯が目立つ特徴的な葉。一番先端は急に細くなってとがったりします。ただし、必ずしも裂けているとは限らず、裂けていない葉も混じっています。それに裂けているといっても、その裂片らしき部分は鋸歯がちょっと大きくなったような状態のものです。小枝の先端の方につく大きな葉ほど、よく裂けている感じでしょうかね。また、裂けてない葉を見ると、同じニレ属の「ハルニレ」あたりと似ていますが、ちょっとオヒョウのほうがだだっ広い感じですね。

葉の表面は濃いめの緑色。触るとザラザラ。葉柄は長いもので1cm、ふつうはごく短くて数mmです。葉の基部は、時折ちょっとゆがんだところがあって、左右対称でないことも多いです。というより、このニレ科の仲間の葉はだいたい左右非対称ですね。ケヤキやエノキも非対称。オヒョウの場合は付け根が丸っこいこともあって、パッと見には、左右対称のように見えますよね。側脈はだいたいずれていますけれど。その側脈は縁の鋸歯まで到達しますが、途中で枝分かれして、到達していることが多いでしょうかね。

花期は4月〜5月。葉の展開よりも早めに開花します。花がつくのは、前年度にのびた枝の葉腋の部分。赤みがかった淡い黄緑色の花が束になってつきます。花は両性花です。果実は平べったい楕円形の翼果。長さは1.5cmほど。梅雨のころ熟します。

【和名】オヒョウ
【学名】Ulmus laciniata
【科名】ニレ科 ULMACEAE
【撮影日】2005/05/29
【撮影地】神奈川県藤野町

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posted by hanaboro at 19:51| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(2) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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