2006年01月19日

リンドウ

リンドウ Gentiana scabra var. buergeri


リンドウは、本州、四国、九州に分布し、山地の草原や林縁などに生育する多年草です。草丈は20cm〜大きいものでは80cmほどになります。オヤマリンドウなどに比べるとヒョロリとした感じになります。この根茎を乾燥させたものは漢方薬として利用され、強烈な苦味のあることで知られています。それを漢方で「竜胆」と呼び、和名のリンドウはその漢字の読みからきているとか。

葉は対生。リンドウ科の多くは茎葉が2枚対生していますが、中には根生葉が花時にみられるものや、茎葉が輪生状になるものもあります。リンドウの葉には葉柄はなく、付け根は茎を抱く感じになります。葉は長さ5cm前後の先のとがった披針形。

花期は9月〜11月。花は茎の先や上のほうの葉の脇につきます。花冠は筒状の鐘形で、筒の長さは4cm〜5cmほどです。先が5つに裂けています。その裂けた裂片と裂片の間には小さな「副片」があります。この副片の存在は「リンドウ属」の大きな特徴になっています。

オヤマリンドウやエゾリンドウの方だと、ガク筒の裂け方が浅くて、ガク裂片が短いです。一方、リンドウのガク片は線形です。ガクの先の裂け方が深くて、裂片の長さが長くなっています。さらにその外側にはよこに開いた苞葉もみられます。ちなみにガク片は直立です。

裂けている部分は青紫色ですが、その奥のほうをのぞくと、やや白っぽい地に斑模様がすじ状に入っています。斑点は濃いめの褐色です。花冠の中央には雌しべが突き出し、先の柱頭は2つにさけてクルリとひっくり返ります。雌しべの形は少々変わっていて、先と付け根が細く中央部分が少し膨らみます。膨らんだ部分、つまりそこが「子房」ですけれど、ふつうだったら子房が一番下にありますよね。リンドウの雌しべは子房が雌しべの中央にあって、雌しべの付け根から蜜が出ているのだそうです。その周りには線の細い雄しべが5本あります。

果実は「さく果」です。熟すと2つに裂けます。中には翼のある楕円形の種子が入っています。写真は冬枯れの草原で写したもの。何やら地面を黄色く染める塊があるなと近づいたら、リンドウの立ち枯れでした。白や黒に黄色っぽい褐色になっていました。枯れてカサカサに乾燥した葉が茎にまとわりついてニョキッと立っている様子はぶっとく見えて、オヤマリンドウみたいですけれど、きっと気のせい。果実の時期にも花冠が残って、果実はその中に包まれさらに種子がその中にあるはずですが、もうどこかへ行ってしまっていたようでした。

【和名】リンドウ [竜胆]
【学名】Gentiana scabra var. buergeri
【科名】リンドウ科 GENTIANACEAE
【撮影日】2006/01/08
【撮影地】山梨県

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posted by hanaboro at 21:01| 東京 ☀| Comment(34) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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