2004年11月10日

オオアレチノギク

オオアレチノギク Erigeron sumatrensis


オオアレチノギクは、南アメリカ原産の帰化植物です。よく似た種類に「ヒメムカシヨモギ(Erigeron canadensis)」がありますが、花と茎を見るとだいたい区別できます。オオアレチノギクの場合、花びら(舌状花)がほとんど見えなくて茎には長く外に伸びる毛がたくさん生えています。それに対して、ヒメムカシヨモギは、小さいけれど花びらがしっかり見え茎の毛はまばらです。

両者は根生葉(ロゼット:地面にはりついて、バラの花のように葉を広げた状態)で越冬するので、この冬はぜひ、ロゼットの観察をしてみましょう。本格的な冬まで待たなくても、早い時期に出来た種子はすでに発芽しているので今でも見られますけどね。今なら種子が採種できるので、播いて芽生えを観察してもよいかもしれません。ただ、帰化植物をわざわざ育てるのもなんですし、花を咲かせるころには草丈1m〜2mぐらいになりますのでご注意!

花期は7月〜11月。横枝がたくさん長く上に伸びだして、さらにその枝は細かい枝がたくさんできて大きな円錐型の花序が出来ます。花序にはこれまたたくさんの花(頭花)がつき、種子も大量に出来ます。あまりの花数の多さに、数える気力を失いますね〜。相手は私よりでっかいときもありますしね。

1つの花(頭花)は、直径4mmぐらい、写真の綿毛(冠毛)の長さも4mmぐらいです。綿毛の色は真っ白ではなくて、薄い褐色です。特に見たくはないかもしれませんがその名のとおり、荒れ地で大群落を見ることができます。春先の若い苗の葉っぱのつき方や枝の張り方や色、新鮮な時期の花など、それなりに見所はあると思いますが、大きくなるにつれ、葉もうどんこ病にかかってきちゃなくなっちゃうし、旺盛な繁殖力からできる大群落はやっぱりやっかいものですよね〜。

【和名】オオアレチノギク [大荒れ地野菊]
【学名】Erigeron sumatrensis (Conyza sumatrensis)
【科名】キク科 COMPOSITAE (ASTERACEAE)
【撮影日】2004/11/09
【撮影地】東京都日野市

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よく綿毛つながりでトラックバックしてくださるひなっぺたさんに、ようやく綿毛のトラックバックのお返しです。センスのいい温かみのあるお写真もいっぱいのブログ
ひなっぺた通信さんの記事「アザミのふわふわたち

posted by hanaboro at 19:23| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございました。
(^^♪実は、この冬はロゼット探しをしようかな、と思っていたところです。
こんなに大きく伸びる植物も、地面にくっついて冬越しするんですね!
Posted by ひなっぺた at 2004年11月10日 23:00
■ひなっぺたさん、こんにちは〜。

おぉ〜!もう「ロゼット」に注目しておられたとは。冬の自然観察もいろいろ楽しめそうですよね。ロゼットのほかにも樹木の冬芽や葉痕(葉っぱが落ちた後、茎に残っているあと)もおもしろそうです。

地面にくっついていることで、ロゼットの下は温度も高く保たれるのだとか。冬の太陽をうまい具合にあびて、寒さから身を守っているんですね。

*「ロゼット」とか「ロゼット図鑑」でグーグル検索すると、ちゃんとヒットしますね〜。ただ、リンクには事前連絡が必要とのことでしたので、今回は検索からお願いしますぅ。って、ひなっぺたさんはもうチェック済みかもですね!

Posted by hanaboro at 2004年11月11日 11:51
ロゼット図鑑、おもしろいですね。教えていただき、ありがとうございます。
どの葉っぱにもお日様が当たるし、きれいな形だなぁと思っていたんですよ。
冬芽は「ふゆめがっしょうだん」(福音館)という絵本が素敵でした。
よかったらhanaboroさんの本棚にもどうぞ♪
Posted by ひなっぺた at 2004年11月11日 13:03
■ひなっぺたさん♪

地面にぺったり葉っぱを広げたロゼット。並んだ形もおもしろいですね。それが自然に出来ちゃうなんてすごいと思います。

*「ふゆめがっしょうだん」…はじめて知りました。早速、アマゾンで調べてビックリ。最近の絵本って、大人が見ても十分見ごたえがありそうですね。ぜひ手にとってみたいです。忘れないように、本棚に追加させてもらいましたよ〜。

以前は植物の本といえば難しめの図鑑で、それを使いこなせないといけないものだと思っていたんですよ〜。でも、それだと名前ばかりに気をとられて、観察するのが楽しくなくなって、もういいやって投げちゃったり。このごろになって、ようやく落ち着いて植物を見られるようになってきたような気がします。

難しめで名前を調べるための図鑑以外にも、すばらしい本はたくさんありますよね。これからは絵本の分野ものぞいてみたいです。

Posted by hanaboro at 2004年11月11日 17:57
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