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オオニシキソウは、北アメリカ原産の帰化植物です。よく似た仲間には、在来種の「ニシキソウ(Euphorbia pseudochamaesyce)」、同じ北アメリカ原産の帰化種の「コニシキソウ(Euphorbia supina)」などがあります。この仲間は茎が赤くなる傾向があって、葉の緑色とのコントラストが印象的なことから「錦」にたとえて「ニシキソウ」と名づけられたそうです。
オオニシキソウは、明治時代には日本に入っていたらしく、1903年に山梨県で発見されたのが最初だとか。草丈20cm〜50cm程度の一年草で、ニシキソウやコニシキソウより大きく、茎は直立するか斜めに伸びてよく枝分かれします。
道端や荒れ地などでごくふつうに見られますが、地面にへばりつくように広がるコニシキソウがかなり雑草的な様子なのに対して、オオニシキソウはややクールな感じ。一見すると葉の形はふつうの楕円形ですが、よく見るとちょっと変わっています。靴の中から取り出した中敷やスリッパの裏側みたいな感じなのです。茎につくもとの部分が左右対称ではないからなんですね〜。
花は6月〜10月。枝先にトウダイグサ属特有の花序をまばらにつけます。その花序をちょっと難しめにいうと「杯状花序(はいじょうかじょ)」といいます。写真では、すでに花の時期は終わっていて、丸っこくて赤くなっているのが果実です。果実は3つの部屋に分かれていて各部屋に1つずつ種子が入っています。
茎などを傷つけると白い乳液が出ます。クリスマス前に大量に飾られる「ポインセチア」と同様です。ポインセチアの花や果実もなかなかおもしろいので、ぜひ観察してみてくださいね〜。
【和名】オオニシキソウ [大錦草]
【学名】Euphorbia maculata
【科名】トウダイグサ科 EUPHORBIACEAE
【撮影日】2004/10/25
【撮影地】東京都日野市
結局、今年はポインセチアの日長処理をしなかった。しかも、いまだに外に置きっぱなしだ〜。それでも少しずつ色づいてきています。ただ、花は春になっちゃうかもしれません。いいかげん、室内に入れてやらないと。。。
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