2004年11月17日

メドハギ

メドハギ Lespedeza cuneata


メドハギは、日本全土に分布し、日当たりのよい草地や、道ばたに生える多年草です。茎の下のほうが地面をはうように伸びているものは「ハイメドハギ(Lespedeza cuneata var. serpens)」といいます。草丈は50cm〜1mほど。8月〜10月、秋の七草として脚光を浴びる「ハギ」の仲間と同じころ、花を咲かせていますが花は白っぽくて小さいので、ちょっと目立たないかもしれません。

写真では、花は終わっていて果実ができています。一番てっぺんに見えている茶色くてへん平なものが果実(豆果)で、中には1つだけ種子が入っています。

メドハギという名前は、占いにこの茎を「筮(めどぎ)」として使っていたことからきているそうです。筮というのは、50本の細い棒のことで、のちには竹で作られるようになったので、「筮竹(ぜいちく)」というそうです。よく枝分かれしますが分かれた枝は細く短いので、その短いものを50本集めて使ったのでしょうか。

マメ科の植物ですので、根には根粒菌が共生しているので、空中窒素の固定が行われます(このあたりは、中学の理科で習うかも)。そのため、やせた土地を豊かにするために用いられます。田植え前のレンゲ畑もその活用例です。メドハギの種子も工事後の法面に吹き付けて緑化に活用されていますが、種子がまったく違う場所から持ってこられるるという点で、問題点も指摘されているようです。詳しくは、下記のサイトさんでチェックしてくださいませ。

■「岡山理科大学・植物生態研究室(波田研)のホームページ」
メドハギ
植物生態研究室(波田研)のホームページトップ


メドハギの場合、法面緑化に用いられる種子が外国産ということで、国内の同じ種との交雑で、すでに遺伝子汚染が起こっている可能性があるようです。最近のニュースで問題となった、クマのためにドングリを集めてクマに与えるという活動ですが、同じ国内産のドングリとはいえ、異なる地域からドングリを運ぶことは、ドングリの遺伝子汚染の可能性を否定できません。しかし、森の奥で悠々と暮らすことが出来なくなって、人里に下りてこなければならないクマも悲しい。それを何とかしたいと思う人たちの気持ちもわかります。一体どうすればよいのでしょうか。

【和名】メドハギ [蓍萩・目処萩]
【学名】Lespedeza cuneata
【科名】マメ科 LEGUMINOSAE
【撮影日】2004/11/09
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 19:21| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遺伝子汚染ってよく分からないのですが、形の悪いメドハギやドングリが出来るということでしょうか??
「空中窒素の固定」というのも分からないし(泣)

理科(特に生物)に興味がなかったのがバレバレですね。
Posted by 知三朗 at 2004年11月18日 18:52
「遺伝子汚染」って、ドキッとする言葉ですね……。
私は、白いタンポポを愛してますが、同様に、昔から日本にあるタンポポ(関東タンポポや信濃タンポポ)も好きで、群生を見つけるとうれしくなります。
そこに、一年中花をつける西洋タンポポを見つけたとき、複雑な気持ちになります。
このまま、この地にもどんどん西洋タンポポが増えていくのか……。
でも、摘まれても踏まれても復活する西洋タンポポは、逞しさがあって、西洋タンポポなりの魅力がありますよね。
そして最近では、簡単に見分けがつかない交配種もでてきています。
(それが、遺伝子汚染ってことでしょうか?)
昔からのものもずっと残したい。新しいものもむげにはできない。ほんとに難しいですね。
Posted by ひなっぺた at 2004年11月18日 19:53
■知三朗さん、こんばんは〜!

ここのブログでは珍しくちょっと難しめ?の言葉を登場させてしまいましたね。何にも説明もしてなかったので、わかりづらかったですよね〜。

*遺伝子汚染*
同じ種類の生き物でも分布している場所が遠く離れていたりして隔離されていると、離れた場所同士では同じ種類でも物理的に交雑ができなくなります。それが長い時間が経つとそれぞれの場所で適応し独自の性質をもつようになって、遺伝子の構成も違うものになることがあります。川魚などは同じ種類でも水系によって違うこともあるようです。

よく「多様性」といったりしますが、見た目の違いだけでなく遺伝子のレベルでもいろいろと地域によって違いが見られることがあるようなんですね〜。

しかし、種として区別できるほどではなく、離れた場所のものをくっつければ交雑が可能な場合、困ったことも起こるんですね。その地域に本来あった種の遺伝子とは異なる遺伝子を持ったものが別の場所から持ち込まれると、その地域のその種の遺伝子が本来のものとは違うものになってしまうということなんです。

野生の植物だとその問題点がわかりにくかったりしますが、最近では、「遺伝子組み換え」でできた種類と在来の野生種が交配した場合の危険性がいろいろと指摘されているようです。

*空中窒素の固定*
根粒菌は、大気中の窒素から窒素化合物をつくり出すはたらきをします。そのはたらきのことですね。マメ科の植物はそのはたらきによってつくられた窒素化合物を利用して生活できるので、やせた土地でもOKなんですね!

なかなかうまく説明できなくってすみません。自分も、もっと勉強しますです。

■ひなっぺたさん、こんばんは〜!

そうですね〜。ドッキッとする言葉ですね。タンポポの場合はまた複雑のようですね〜。以前は、セイヨウタンポポが在来のカントウタンポポなどを駆逐して、都市部などはほとんどがセイヨウタンポポにとって変わられたといってましたね。

でも最近では、純粋なセイヨウタンポポはむしろ少なくなっているそうで、いろんな段階の雑種が見られるのだそうですよ〜。自分のところの近所でもすでに「あなたはどっち?」と思えるようなものがちらほらです。

タンポポのお話も外来のものと在来のものが交雑してしまうことなので、遺伝子汚染ということになっちゃうかも。

そういうお話をきいちゃうと、とても複雑ですよね。古い時代から帰化していたものなんかは特に、子どものころから見慣れているものあったりしますし、悪者っていう見方はしたくないですし。ひなっぺたさんがおっしゃてらっしゃるように、セイヨウタンポポからたくましさを学んだりもしますし。。。

外来も在来も同じ生き物なのに、どう付き合えばよいものやら、考え出すとおなかが痛いですよ〜。
Posted by hanaboro at 2004年11月18日 21:19
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Excerpt: メドハギ マメ科 '05/09/13 東京都港区 久しぶりの昼休み徘徊
Weblog: ネコな日々
Tracked: 2005-09-17 13:28
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