2006年01月03日

シダレザクラ

シダレザクラ


シダレザクラは、エドヒガン(江戸彼岸)系の枝垂れ性のタイプです。ベニシダレ、ヤエベニシダレなどいろいろな園芸品種があります。枝垂れ性のサクラはエドヒガン系のほかにもありますが、最もよく見られるのがエドヒガン系で、本来はそのエドヒガン系のものを「シダレザクラ」というそうです。

エドヒガンの学名は、Cerasus spachiana f. ascendens、または、Prunus pendula f. ascendensで、本州、四国、九州の山地に見られる落葉高木です。高さは20mにも達します。種小名の「pendula」には「垂れ下がった」という意味がありますが、エドヒガンは特に枝垂れているというわけではないですよね。ちなみに、ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの雑種だそうですね。一般にソメイヨシノは寿命が短く、それに比べるとエドヒガンは長寿だといわれています。

それにしても、シダレザクラは、本当、すっごく垂れ下がりますよね。ほとんど真下に向かって細めの枝が垂れ下がりますが、これは、枝の伸長が早く重力に打ち勝つ力がなくて、下垂したまま木質化するからなんだそうです。樹皮は縦に裂ける感じ。

シダレザクラシダレザクラ


葉は互生。長さは5cm〜10cmくらい、幅は2cm〜4cmほどとサクラの中では細長い長楕円形。先は細長くとがります。縁のギザギザ(鋸歯)は粗めの単鋸歯か重鋸歯。葉柄は1cm〜2cm。ポチッと膨らんだ突起状の「腺体」は、だいたい葉の付け根にあります。

花期は3月下旬〜4月上旬。葉の展開に先がけて開花します。花は淡い紅色〜白色の5弁花。咲き始めはやや濃い色ですが、次第に白色に近くなります。桜の花びらを描くとき、花びらの先をちょこっとくぼませますが、このシダレザクラの場合も、ふつう花弁の先は2つに裂けます。雄しべは多数、雌しべは1本です。

ガクには毛が生えていて、ガク筒は短く下の方がプクッと膨らんでいます。ガク片は先が5つに裂けて縁は細かくギザギザがあります。ガクの形状はサクラ属のチェックポイントとして重要ですね。

【一般名】シダレザクラ [枝垂桜]
【別名】イトザクラ
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2005/11/27
【撮影地】東京都新宿区

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posted by hanaboro at 01:17| 東京 ☁| Comment(10) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あけましておめでとうございます
我が家の枝垂桜もこんな感じです
早く春にならないかな♪
Posted by なおちゃん at 2006年01月03日 19:53
シダレザクラは散歩コースのお寺に大きくて古いのがあって、シーズンにはいつも朝早く見に行きます。遅くなると、写真を撮る人が多くなって、それ自体は構わないのですが、三脚を遠慮もなく通路に立てる輩がいてカッとするものですから。

今年もhanaboroさんに習って種から(次世代の)種までまるごと楽しめるよう精進したいと思います。よろしくお願いいたします。
Posted by arr at 2006年01月03日 21:33
ご挨拶が遅くなりましたが、
おめでとうございます。
そして、今年もよろしくお願いいたします。

氷や雪に負けずにブログを続けることが
できたのは、hanaboroさんのおかげです。

でも、植物が好きなのに弱いのはどうにもならず、
失敗しながらでも、楽しく続けていきたいと思っています。

今年もいろいろ教えてくださいませ^^
Posted by ブリ at 2006年01月04日 16:59
*なおちゃん*

ごあいさつ遅れてしまいましたが、
明けましておめでとうございます。

いいですね。枝垂桜、ご自宅にあるなんて。優雅な枝振りが素敵ですもんね。桜の季節はやっぱり待ち遠しいものですね。
Posted by hanaboro at 2006年01月04日 19:10
*arrさん*

そうですね〜。写真の撮影、三脚の立て方に関してはわたしもいろいろ感じることがあります。とても悲しい気持ちになるときがありますよ。自分も植物の写真を撮る身ですから、そこに生きている生き物たちにも周囲の人たちにもいろいろ気を配りたいと思います。

こちらこそ、arrさんにはたくさんのこと教えていただきました。またいろいろお話聞かせてくださいね。
Posted by hanaboro at 2006年01月04日 19:24
*ブリさん*

明けましておめでとうございます。
昨年はリングにもご参加くださって、
ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いします!
ブログも楽しみにしていますね。

こちらは関東、多摩地区なので、この冬は冷え込みが厳しいとはいえ、雪や氷の大変さは、そうないんですよね。なのに、ダメだなぁ。実は年が明けてから、まだまともに植物観察やってないんですよね。ブログの記事も昨年の秋のものでつないでいるような状態なんです。

Posted by hanaboro at 2006年01月04日 19:35
ご無沙汰しております。

シダレザクラの蕾は、近所の公園で、観察してみます。
先日、散策にでたところ、どうしてもこの時期眺めてしまうのは、さくらの蕾だなあと感じました。
ハクモクレンなどの蕾は毛が付いてて温かそうですが、さくらは、ふきっさらしの感じで、少々かわいそうに感じます。
けなげです。
Posted by ryoryo at 2006年01月20日 07:26
*ryoryoさん*

こちらこそ、ご無沙汰しております。
昨日はこのあたりにしては珍しく、雪がたくさん降りました〜。寒〜い!!

こんなときでも植物たちは外ですからね。本当、けなげに見えますよね。確かにモクレンはケバケバで暖かそう。でもまあ、桜にも芽鱗ならありますね。アカメガシワなんかは芽鱗のかわりに毛に覆われていたり、寒さを凌ぐ冬芽たちの姿もいろいろですね〜。
Posted by hanaboro at 2006年01月22日 18:40
こんばんは。
横浜市には、神奈川県立大船植物園という名の植物園があります。

そこの温室に、本日行きました。

その温室を出たところに、ふとシダレザクラの園芸種が植わっていました。

hanaboroさんの記事このとを急に思い出して、撮影してきました。

その観察体験と、上記の記事を合わせて読むと、とても気分がいいです。

またひとつ、植物への愛着がわきました。

今度私のブログに掲載したら、TBさせていただきます。

現在、私のブログは、温室に咲く、南国の植物を少しのっけています。

およそ日本らしくないのですが、冬には気持ちいいなと思っています。
Posted by ryoryo at 2006年01月28日 19:40
シダレザクラをアップしたので、TBさせていただきました。
ごゆっくり、ご休養ください。
Posted by ryoryo at 2006年03月30日 21:12
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