2004年11月26日

ウツギ

ウツギ Deutzia crenata


ウツギは、北海道、本州、四国、九州の山野に生える落葉低木です。5月〜7月ごろ、芳香を漂わせ真っ白に咲き誇っていたウツギも、本格的な冬を前にした今はこんな状態です。分厚い感じの葉は黄色に変色しつつもまだ完全には落葉していませんでした。でも今の主役は果実。色はナシですが、りんごあめのような果実がよく目立っていました。1つのあめの大きさは、直径5mmぐらいですけどね。

葉は長さ5cm〜10cmぐらいの先のとがった細長い卵形 (図鑑には「卵状披針形」とか「卵状長楕円形」などと書いてあると思います。)で、2枚対生(たいせい)します。「対生」というのは、茎の同じところから2枚葉が向き合ってついている状態のことです。葉の縁のギザギザ(鋸歯:きょし)は浅いものですが、どことなくゴワゴワする感じがします。その正体は、表面に生える星状毛。質が厚いうえに星のような形をした星状毛がたくさん生えているので、触るとザラザラしますよ。

花は円錐状の花序にたくさん咲き、花序は垂れ下がる感じになります。白い花弁は5枚です。特に雌しべに注目すると、多くのユキノシタ科の植物の特徴として、複数の花柱のある雌しべを持つということがあります。ウツギの場合だと花柱は3〜4個です。写真ではちゃんと写せていませんが、かなり目をこらすとあめの中央には2〜3本、棒がたっているのがわかるかな〜。その棒が花柱です。ちなみに雄しべは10本。

ウツギ(空木)という名前は、茎が中空になっていることからきています。別名、ウノハナ(卯の花)。有名なあの歌に歌われているウノハナ(卯の花)ですね。学名は、「Deutzia crenata Sieb.et Zucc」です。「Deutzia」はウツギ属で、オランダのJ.van der Deutzという人に捧げたものだそうで、「crenata」は円鋸歯状のという意味です。円鋸歯状…葉のギザギザがあまり深くならない様子からきているのでしょうね。「Sieb.et Zucc」は命名者の名前で、Sieb.はPhilipp Franz B.von Siebold(シーボルト)、ZuccはJ. G. Zuccariniという植物学者です。

【和名】ウツギ [空木]
【学名】Deutzia crenata
【科名】ユキノシタ科 SAXIFRAGACEAE
【撮影日】2004/11/23
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 19:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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