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カワラナデシコは、本州、四国、九州に分布し、山野の日当たりのよい草地などに生育するナデシコ科ナデシコ属(Dianthus)の多年草です。分類学的には北海道や本州中部に分布する「エゾカワラナデシコ」の変種という扱いです。単に「ナデシコ」というと、ふつうはこのカワラナデシコをさしているようですね。そのほか、中国原産の「セキチク」と区別するためにヤマトナデシコともいうそうですね。
上部の方で枝分かれして、草丈は30cm〜50cm以上にもなります。茎は少し粉をふいたように白っぽい。葉はナデシコ科らしく対生。長さは3cm〜8cmほどの細長い線形で、付け根の方は茎を抱きこんでいます。
花期は7月〜10月。秋の七草の1つにあげられています。花弁の先はヒラヒラと糸状に裂けています。長さ3cm〜4cmほどの細長いガク筒があって、花弁はその筒の外に出ている花びらの部分だけでなく、外からはわかりませんが、細長くなってガク筒の中に入っている部分とがあります。外の花びらの部分を「弦部」、中の細い部分を「爪部」といったりします。その弦部、つまり花の中央辺りの部分には毛が生えています。また、ガク筒の下には3対〜4対の苞があります。エゾカワラナデシコの場合は、この苞が2対です。
わずかに雪も積もる冬の草原。あたりにはオヤマボクチやタムラソウ、タイアザミやオケラといったキク科の面々の立ち立ち枯れた姿があります。この面々は綿毛を携えているので枯れた姿でも十分目を引く存在です。一方、その傍らではカワラナデシコの立ち枯れた姿が。こちらはガク筒をいくつも突き出してはいますが、ちょっと控えめな枯れ姿。繊細な花弁の片鱗はもうどこにも見当たりませんね。
【和名】カワラナデシコ [河原撫子]
【別名】ナデシコ
【学名】Dianthus superbus var. longicalycinus
【科名】ナデシコ科 CARYOPHYLLACEAE
【撮影日】2006/01/08
【撮影地】山梨県
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すばらしいの一言。感銘。
私は昨秋初めて立山に登って、
立ち枯れる草花の様子に心打たれました。
仕事上、植物を勉強していますが、
これからもhanaboroboroさんのページで
いろいろ勉強させてもらいますっ!
昨年の秋、カワラノナデシコが
いっぱい咲いているところに出くわしたのを思い出しました。
本当、あのピンクの鳥の羽毛のような形の花びらが大好きです。
ようこそ、いらしてくださいました。
コメントありがとうございます。
美しく咲く花の姿もそれは素晴らしいものですが、枯れ姿もまた何か感じるものがありますよね。立山ならまたその雄大な景色の中で、本当に素晴らしいものだったでしょうね。
ところで、supersmileさん、金沢なんですね。実は、以前、住んでいたことがあります。今年はさぞ雪が多いのでしょうね。あの雪景色がとても懐かしいです。
こんにちは〜!
そうですよね〜。花びら鳥の羽のよう。園芸種の「ダイアンサス」と呼ばれているタイプのものとは、だいぶ印象がちがっていますね。
野に咲くカワラナデシコを見ていると、どうしても日本の野生種をひいき目で見てしまっているのに気づかされます。でも本当、いい花だなぁっ〜。
僕は造園業を営んでいるので、拝見して大変勉強させてもらってます。また遊びにきさせてもらいます。
ようこそ、お越しくださいました。
造園業、営んでらっしゃるのですね。
こちらは、のろのろと頼りなくやっているブログですので、お恥ずかしいですよ。勉強させていただくのはこちらの方です。変なことを書いておりましたら、どうぞご指摘くださいね。