2006年01月18日

シオデ

シオデ Smilax riparia


シオデは、北海道、本州、四国、九州に分布するユリ科またはサルトリイバラ科シオデ属の落葉つる性植物です。同じ属には半低木状のつる性植物で、赤い果実をつける「サルトリイバラ」があります。ちなみにシオデは草本。山野の草地や林縁などに生育する多年草です。茎はつる状で、巻きひげによって他のものに絡みつきます。

よく似た「タチシオデ」だと、のちに巻きひげを出して絡みますが、ふつうは最初のうち、まっすぐのびて自立しています。シオデの場合は、早い時期から巻きひげによって絡みつき、茎も他の寄りかかる傾向が強くなります。この巻きひげは葉柄の付け根のあたりから出ていて、「托葉」が変化したものだといわれています。

葉は互生。長さは5cm〜10cmくらいの長楕円形。質は厚めで表面にはやや光沢があります。並行して走る5本〜7本の葉脈が目立ちます。葉柄は1cm〜2cmくらいです。

シオデ Smilax riparia


花期は7月〜8月。球状の散形花序が葉腋から出て、淡い黄緑色の花をたくさんつけます。線香花火みたいな感じですね。ふつうは雄花と雌花が別の個体につく「雌雄異株」。花被片は6つあって大きく外側に反り返ります。雌花の花被片の方が雄花のそれよりも幅が広めです。また雄花には6本の雄しべがあり、雌花には柱頭が3つのめしべがあります。その雌しべに注目すると、花の中央にドンとある緑色の子房の上に黄色っぽい柱頭がデデンと乗っているような感じです。つまり、花柱の部分がほとんどわからないくらいの短さなのです。

果実は直径1cmほどの球形の「液果」で、熟すと黒色になります。タチシオデの方は、白い粉をかぶったような黒色です。本当なら1cmくらいにもなっているはずの果実ですが、年を越した真冬ともなれば、かなり萎びてシワシワになっていました。写真のようになる前に、鳥にでも食べられていたら遠くまで種子を運んでもらうこともできたでしょうに。

【和名】シオデ [牛尾菜]
【学名】Smilax riparia
【科名】ユリ科 LILIACEAE (サルトリイバラ科 SMILACACEAE)
【撮影日】2006/01/08
【撮影地】山梨県

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posted by hanaboro at 20:26| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい、植物家ですか?詳しく教えてくれてありがとうございます。
Posted by 無条件 at 2015年04月08日 18:56
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