![]() |
アカザは、古く中国から食用として渡来し、栽培されていたものが野生化したといわれている一年草です。ユーラシア原産で同じく日本にも帰化する「シロザ (Chenopodium album)」の変種で、一般に個体が若いときには、新しく出た葉が紅紫色になることや、やや葉が大きくて縁のギザギザがとがる感じがすることで区別します。
しかし、花が咲くぐらいに生長した個体では、上部の葉は幅が狭くなって「特にシロザより大きい」というわけでもないようですし、葉の赤みもなくなってきますからわかりづらいことがあります。もともと変種関係ですし、中間的なものもあるようです。そういう点では本来は「シロザ」とするべきだったかもしれません。
現在、日本各地の道ばたや畑、荒れ地などでふつうにみられます。よくシロザよりは少ないといわれていますけれど、個人的には幼植物のころでも若いアカザはよく目につくため、特に少ないという印象はありません。草丈は30cm〜60cmぐらいのものをよく見かけますが、1m以上になることもあります。
![]() |
花期は8月〜10月。咲き始めはまず雌しべが先に成熟して、その後から雄しべが成熟してきます。つまり雌しべと雄しべの成熟時期をずらすことで、1つの同じ花の中で雌の時期と雄の時期ができて、同じ花どうしの受粉が避けられるというわけです。花は目立ちませんが、秋には葉が紅葉しますし、果実は赤い五角形をしているので、目にとまることもあるでしょう。写真のものはまだ色づき始めの状態ですけれど。
アカザやシロザは、属は違いますがアカザ科の野菜「ホウレンソウ (Spinacia oleracea)」の仲間で、ビタミン類が豊富なため食用になるようですけれど、シュウ酸が多く含まれているそうで、大量に摂取することは避けたほうがよいのだそうです。
【和名】アカザ [藜]
【学名】Chenopodium album var. centrorubrum
【科名】アカザ科 CHENOPODIACEAE
【撮影日】2004/11/23、2004/12/08
【撮影地】東京都日野市
■当ブログ内関連記事
→コアカザ
■Trackback People : 帰化植物






検定植物というのを思い出しました。
http://www.agri.pref.kanagawa.jp/nosoken/kankyo/virus/virus.htm
↑のページにキュウリモザイクウイルスをアカザにうつした写真があります。
いえいえ、そんな。ここはもうボロボロでやっております。そういえば、数日前、blcさんところ拝見してました。「発見の日々」ってとても素敵ですね。
blcさんは植物病理学や植物ウイルス学のご専門だったみたいですね。ということは農学部ですか?しかも電顕を操れるんですね。おお〜!って感じです。わたしは何にも技術を身につけられませんでしたから(汗)。
ご紹介いただいたサイトさんにも飛んでみましたよ。植物ウイルス病の診断法もいろいろとあるのですね。ひとつの方法で行うわけではなく検定植物を用いる方法や他の方法をあわせて総合的に判断するということみたいですね。
遺伝子を調べることで、ウイルスに感染したかどうかわかるんですね。ウイルスの遺伝子はRNAだからただのPCR法ではなく、RT-PCR法で調べるんですね。なるほど〜って感じでした。
若い葉が食べられるという話はよくきくのですが、種を食べるっていうのははじめてです。どうやって食べるんでしょうね。「とんぶり」のような感じなんでしょうか。