2004年12月07日

シロヤマブキ

シロヤマブキ Rhodotypos scandens


シロヤマブキは、主に中国、朝鮮に分布する落葉小低木です。国内でも中国地方の石灰岩地などでごく稀に自生が見られるといいますが、国内の自生は貴重なもので環境省や地域ごとのレッドリストにも絶滅が心配される植物として掲載されているほどです。どちらかといえば、野生というよりは公園や庭に植えられる花木としておなじみなのではないでしょうか。

同じ科の植物で黄色い花の「ヤマブキ(Kerria japonica)」の仲間に花や葉が似ているところもありますが別属の植物です。シロヤマブキは「Rhodotypos(シロヤマブキ属)」で、ヤマブキは「Kerria(ヤマブキ属)」です。

パッと見た感じでは両者は似ているのですが、よく観察すると違ったところがたくさんあります。花に注目した場合は、ヤマブキの花弁やガクが「5枚」なのに対して、シロヤマブキは花弁もガクも「4枚」で、実もヤマブキは5個、シロヤマブキは4個です。さらに葉のつき方がぜんぜん違っています。八重咲きの品種では葉の観察の方がわかりやすいかもしれません。ヤマブキは葉が各節に1枚ずつ互い違いに「互生(ごせい)」しますが、シロヤマブキは葉が各節に2枚ずつつく「対生(たいせい)」です。

いずれもバラ科の植物なので、ヤマブキの方は一般的なバラ科の特徴を持っているといえますが、シロヤマブキの方はバラ科の中ではかなり特殊な存在です。

5月ごろ一斉に咲いて、あっという間に花を終えてしまいます。果実は花後からふくらんでそこにたくさんついているのですが、緑の葉っぱにかくれて夏の間はあまり目に入らなくなります。秋になると実が熟してまだあおい葉の間から黒くて光沢のある実が見えて、そういえば、ここにはシロヤマブキがあったんだと思い出します。

実は落葉したあともなかなか落ちずによく残っているので、冬を越え春になっても枝先に黒い実がぶら下がっているのを見ることもあります。しかし、なぜこんなにも長い期間実を落とさずにいるのでしょうか。鳥に食べてもらうのを待っているのか、より発芽に適した条件を待っているのか。。。

【和名】シロヤマブキ [白山吹]
【学名】Rhodotypos scandens
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2004/11/23
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 12:15| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とてもおしゃれな実ですよね♪
今年初めて白山吹の存在を知ったのですが、この実を覚えたらじつは結構あちこちで見かけることに気が付きますた。
Posted by 花鳥風月@goo at 2004年12月07日 23:50
■花鳥風月@gooさん、こんにちは。

花が咲くのはサクラなどほかの花がたくさん咲く時期ですし、パッと咲いてパッと散ってしまうので、見逃してしまうこともあるかもしれません。でも実はかなりの期間ついていますし、4個が黒光りして独特ですからね。一度覚えると目に付くようになると思います。よく植えられていますよね。

今、こちらでは、黄色に変色した葉がちらほらついているぐらいで、黒い実がよく目立っています。

Posted by hanaboro at 2004年12月08日 13:44
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