2004年12月09日

オランダミミナグサ

オランダミミナグサ Cerastium glomeratum


オランダミミナグサは、ヨーロッパ原産の帰化植物で、国内で最初に発見されたのは明治の末期なのだそうです。現在では日本各地の道ばたや田畑、人家周辺など日当たりのよい場所でごくふつうに見られます。秋に芽生えて越冬する越年性の一年草です。冬になり草丈の高い草もなくなった場所では、オランダミミナグサの小さな芽生えを見かけるようになりました。

写真では、まだ草丈1.5cm程度で一つ苗には一つしか芽がありませんが、根元の方でたくさん枝分かれすることが多いので、春には大きな株立ちに生長するかもしれません。草丈は10cm〜30cmほどになります。開花するのは3月〜5月ごろです。

茎は紫褐色になることが多いですが、全体に立ち上がった状態の毛が多いので、白っぽくてフサフサした印象を受けます。生えている毛は腺毛になっているものも多くて、触ると少し粘る感じがします。腺毛というとモウセンゴケのように毛の先に小さい丸い玉がつくのを思い浮かべますが、オランダミミナグサの腺毛は先に玉がついているわけではなく付け根の方がふくらんでいます。そしてすべてが腺毛というわけではなく軟毛も生えています。

在来種の「ミミナグサ (Cerastium caespitosum var. ianthes)」は、毛が少なく茎の紫褐色が目立ちます。葉の幅も細いので全体的に細身の印象です。オランダミミナグサよりは圧倒的に見られることが少なく、都市周辺ではごく稀に見られるぐらいです。また、最近では同じ属の園芸種、「セラスチウム」がよく栽培されています。葉が白い銀葉で、花もオランダミミナグサよりもずっと大きく直径2cmほどの白花の品種が主なようです。

【和名】オランダミミナグサ [和蘭耳菜草]
【学名】Cerastium glomeratum
【科名】ナデシコ科 CARYOPHYLLACEAE
【撮影日】2004/12/05
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 12:23| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 芽生え・幼植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
空き地や側溝の近くでよく見かけますね。アウトドアの雑誌『ビーパル』でオランダミミナグサとしか思えないものを「はこべ」と書いて、食している写真があったので、違うのではと投書したことがあります。ということは食べられるようです。
Posted by blc at 2004年12月10日 09:32
■blcさん、こんにちは。

え?『ビーパル』でそんな間違いが掲載されていたんですか。ちゃんと訂正してくれたんでしょうかね。食べられる野草の紹介は慎重にやってほしいものですね。

例えば、子どもたちに食べられる野草を紹介する場面などで、似ている植物に危険なものがある場合は特に注意が必要ですよね。オランダミミナグサの場合、「ハコベ」と間違って食べても害はないようですので、食べられることは食べられるみたいです。ただし、あのケバケバですし、あまりおいしそうには見えませんよね。

何でも下記のサイトさんで紹介されているんですけれど、七草粥のセットとして販売されていたもので、オランダミミナグサなどで増量しているものもあるのだそうですよ。

http://had0.big.ous.ac.jp/~hada/plantsdic/plantstour/
nanakusa/harunonanakusa.htm

Posted by hanaboro at 2004年12月10日 13:17
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