2004年12月14日

ハキダメギク

ハキダメギク Galinsoga quadriradiata


ハキダメギクは、熱帯アメリカ原産の一年草です。茎は次々に二又に分かれていく性質があって、草丈は15cm〜生育のよいものでは50cmを越えるようなこともあります。

花期は初夏〜晩秋まで長い期間、開花が見られますし、条件さえ整えば冬でも見かけます。頭花は直径5mmほどで、5枚の白い舌状花がまばらな感じでついています。舌状花の先は3つに切れ込みが入っていて、いわゆる花びらに見えます。それ以外は黄色い筒状花です。遠くからでは小さくてよくわかりませんが、近寄ってまじまじと眺めてみるとその形はなかなか整っていて見どころがあります。

近縁種の「コゴメギク (Galinsoga parviflora)」とはそっくりですが、花に注目すると、ハキダメギクの場合だと舌状花と筒状花の両方に冠毛があるのに対して、コゴメギクの場合は舌状花に冠毛がない点で区別できます。とはいうものの、これを観察するにはルーペが必要ですね。全体的に見た印象では、コゴメギクの方が細長くヒョロヒョロした感じで、葉も細く小さくギザギザ(鋸歯:きょし)も目立たないといえるでしょう。

通常ならその年の最初の種子の発芽は、春から初夏のころです。それこそ、一帯にびっしりと芽生えができることがあります。条件が整えば、芽生えて開花結実までひと月ちょっとで可能なのだそうで、一年のうち何世代も発生しているといいます。

温暖な冬となっている関東では、今もハキダメギクの開花が続き、写真のような幼植物にも蕾がついています。写真の個体は草丈3cmぐらいですが、冬だからなのか開花を急いでいるようです。周辺にはこの個体よりもさらに小さな芽生えがありましたが、そちらはどうなることやら。

「ハキダメギク」…この植物もかわいそうな名前がつけられた代表種の1つといえるでしょうね。なんでも、最初に発見されたのが東京都で、掃溜めのような場所に生えていたのだとか。この命名者については一般的な図鑑にも出ていて、やはり(といっては失礼ですが)牧野富太郎さんでした。

【和名】ハキダメギク [掃溜菊]
【学名】Galinsoga quadriradiata
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2004/12/13
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 18:20| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 芽生え・幼植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
掃溜菊さんは「芽生え」カテゴリで出してもらえたんですね。このシリーズの写真大好きです。ちっちゃくて可愛い〜♪

春だと、青じそのこぼれ種が生えてくる時期のちょうど2週間くらい前にこの子たちの芽生えが始まるんですよね。で、毎年ぬかよろこびをもらっています(笑
Posted by 花鳥風月@goo at 2004年12月16日 22:25
■花鳥風月@gooさん、こんにちは。

「掃溜菊」どういう写真(カテゴリ)で取り上げようかと、ずいぶん悩んだものでした。こちらは今の季節、枯れていくものの中に、新しく芽生えてくるものも混じっていて、見ていて飽きないですね。「うぉ〜っ!」の連続です。特に芽生えはいいです。写真を写していると腰が痛くなりますけどね。

ほぉ〜。そうなんですか。「青じそ」の2週間前くらいに芽生え始めるんですね〜。命名者の牧野さんが名前を考えるときにその現象を見ていたら、「糠紫蘇菊」とか「犬紫蘇菊」なんて名前になったかもしれませんね。
Posted by hanaboro at 2004年12月17日 10:16
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