2004年12月22日

スイセン

スイセン Narcissus tazetta var. chinensis


国内で野生化しているスイセンは、もとは地中海沿岸が原産地で、古い時代にシルクロードを経て日本へ入ってきたものといわれています。この各地で野生化している1本の茎に数個の香りのある花をつけるスイセンは「ニホンスイセン」または「ニホンズイセン」です。現在は関東以西、四国、九州の主に海岸部に多くみられ、早春の代表的な花の1つとして定着し、群生地は観光の名所ともなっています。

個人的によく思い出すのは、真冬の日本海と北風の中でも凛として咲くニホンスイセン、雪も少し積もっているという構図。どちらかというと春というよりは冬の花だというイメージです。とはいうもののニホンスイセンの一般的な花期は11月〜4月とかなり長い。暖かい地方なら年内に開花するのは珍しいことではないですし、もちろん春にも見られます。とくに気温の低い時期に咲いたものはかなり花持ちもよくて長く楽しめます。

いわゆる「スイセン」の園芸品種はとても数が多いのですが、植物分類学的な分け方とは別に、花の形などによって園芸的な分類がなされています。例えば、ラッパ、大杯、小杯、八重咲き、トライアンドラス系、シクラミネウス系、ジョンキル系、タゼッタ系、ポエティクス系、野生種、スプリットコロナなどの区分があります。ニホンスイセンはこのうちタゼッタ系(あるいは房咲き水仙)に入ります。

葉は20cm〜40cmの細長い線形で平たく白い粉をふいたようになります。その葉の間から花茎が伸びてきて、数個の花を横向きに咲かせます。花の直径は2.5cm〜4cmほどです。白く花びらのように見える部分は「花被片(かひへん)」といい、6個に分かれているように見えますが、もとの部分ではくっついて(合着して)いて筒状になっています。そののどの部分に黄色で杯形のカップがついていて、これを「副花冠(ふくかかん)」といいます。

【和名】スイセン [水仙]
【学名】Narcissus tazetta var. chinensis
【科名】ヒガンバナ科 AMARYLLIDACEAE
【撮影日】2004/12/16
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 19:28| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(2) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もスイセンのイメージって、春よりは冬って感じです。
実家で何種類かのスイセンを育てていますが、黄色のスイセンが多いので、たまに上のお写真のようないっぱい花が付いたスイセンや、真っ白なスイセンが咲いていると、優先して花瓶に生けていましたよ(笑)
Posted by 知三朗 at 2004年12月23日 19:27
■知三朗さん、こんにちは。

知三朗さんのご実家はあまり雪深くないところなんですか?自分の場合だと西日本に住んでいたことが多いもので、北陸でも西側の海岸部なら積雪量もそれほど多くなかったですし、やっぱり冬のイメージなんですよね。雪深い地域だったら雪解け後のの開花でしょうから、春の花のイメージなのだと思います。

ご実家ではいろいろな種類を育ててらっしゃるんですね。黄色の中にある白いスイセンはよく目立つでしょう。数が少ないと希少価値があって、特別扱いになるものですよね。
Posted by hanaboro at 2004年12月24日 12:10
うちの実家はびっくりするほどの雪は降らないです〜。
10〜20センチ積もればけっこう多いほうだと思います(多分)

暖かい日が続いて雪が融けかけた頃に日当たりの良いところにいるスイセンが咲くんですけど、再び雪が降っちゃったりするんですよね。
イメージ的に真冬って感じでもないけど、でも春でもないんですよねーー。
どっちかというと冬って感じです。
なんだか意味不明です(汗)
Posted by 知三朗 at 2004年12月26日 19:01
■知三朗さん、こんにちは。

花の咲く時期はいろいろな条件で変わったりするものですね。地域や年によっても違いますし、積雪量や日当たりの加減でも違ってきますよね。ニホンズイセンについても今年は早めに咲いたという話題が出ていますが、種類によっても咲く時期はいろいろで、早咲きの種類や遅咲きの種類があって、総合的に見るととても長い期間、開花が楽しめますよね。

大きめの花を茎の先に1つつけるタイプのスイセンだと暖かい地方でも春に咲くと思いますが、どうも暖かくなってから咲くものは花が長持ちしないようですね。ちょうど春の嵐もやってきて、強風で八重咲きの重たい花などは花茎が折れてしまったり、葉っぱとすれて花弁がすぐ傷んでしまったり、やっと咲いたと思ったらあっという間に花期が終わってしまって残念な思いをしたことがあります。それ以来、花が咲いた鉢植えのスイセンは風が吹くたびに室内にとりこんでます。
Posted by hanaboro at 2004年12月27日 11:23
スイセンは冬の花だとばかり思っていましたが、花期は11月〜4月ですか、長いんですね〜。
冬に咲く花が少ないからそう感じるのかもしれませんね。
Posted by motomura(EOS20Dで遊ぼう!) at 2005年04月12日 18:30
*motomuraさん*

こんばんは。
スイセンにはいろんな種類があるので、同じ種類が長い期間ずーっと咲いているわけではないんですよ。早咲きのものが年内から咲きはじめて、その後もいろんな種類のものが次々に咲いていきます。それで全体として長い花期になっているんですね〜。

それでもどちらかというと、わたしもスイセンは冬のイメージがあります。確かに花の少ない時期だから特に印象に残るのかもしれませんね。
Posted by hanaboro at 2005年04月12日 21:01
こんにちは。
スイセンは可憐という言葉がぴったりですね。
私の地元でも咲き始めました。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemuutagoe
Posted by kemukemu at 2008年01月27日 18:49
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