2004年12月23日

ミチヤナギ

ミチヤナギ Polygonum aviculare


ミチヤナギは、日本全土に分布し、道ばたや荒れ地などでふつうに見られる一年草です。ほとんど葉柄のない細長い楕円形の葉は1.5cm〜2.5cmほどです。名前はこの葉が樹木の「ヤナギ」の葉に似ていることからきています。庭にも生えることから別名は「ニワヤナギ(庭柳)」です。

花期は5月〜11月で、葉の脇に1個〜数個の花をつけますが、ごく小さいもので花びらに見えるものはガクです。ガクは5つにわかれているので、5弁花のように見えます。ガク片は長さ2mm程度で、色は緑色に白の太めの縁取りなので、パッと見たところは白色です。蕾のときなどは特に縁取りが紅紫色を帯びることが多いので、目を引くことがあります。

図鑑によっては、花びらに見える1枚1枚の呼び方が「ガク片」となっていたり、「花被片(かひへん)」となっていたりします。呼び方の違いは花の基本的な構造のとらえかたの違いによるものですからどちらでもよいので、特に気にしなくてよいのですが。まぁ、まぁ。

ということで、花の基本構造を見たときに、ガク片と花弁の区別が明瞭でない花の場合にはガク片と花弁をまとめて「花被」と呼んで、花被の1枚1枚を「花被片」と呼びます。この花被片の構造も植物によってさまざまですが、タデ科の場合だと花被片が内外の2種類にわかれるわけではなくて、小さく地味なことが多く単に「ガク」ということもあります。

タデ科の植物ですので、花や托葉鞘の話もいろいろとあるわけですが、個人的にはミチヤナギの大きな特徴は、その生育している場所ではないかと思うのです。草丈は20cm程度のことが多く一見そんなに強靭な感じはしません。でも茎が木質化し踏みつけにめっぽう強いのです。道のすぐ脇の草地と道の境目、いってみれば草地の最前線に生えているような草です。そういう場所は他の植物にとっては過ごしにくい場所なわけで、それに適応できたミチヤナギにとっては競争相手が少なくて過ごしやすいのでしょうね。といっても木本ではなく一年草ですから、冬が来るころには枯れてしまうのですけれど。

【和名】ミチヤナギ [道柳]
【学名】Polygonum aviculare
【科名】タデ科 POLYGONACEAE
【撮影日】2004/11/23
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 18:31| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 踏みつけられる植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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