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クリサンセマム・パルドサムは、北アフリカ原産の耐寒性の強い越年草で、園芸的には秋播きの一年草という扱いです。「クリサンセマム」というのは本来はキク属(Chrysanthemum)のことですが、一般的には「クリサンセマム・パルドサム (パルドスムまたはノースポール)」と「クリサンセマム・ムルチコーレ (Coleostephus multicaulisまたはChrysanthemum multicaule)」のことを「クリサンセマム」と呼ぶことが多いです。最近では、「クリサンセマム・マウイ (またはRhodanthemum gayanum)」もよく見かけます。ムルチコーレの方は耐寒性があまりなく、花色も鮮やかな黄色で葉は切れ込みが少なくそれほど似ていないので、両者を間違えることはないでしょう。
学名の取り扱いは諸説あるようで、日本で流通する名前も含めてちょっとややこしい感じです。パルドサムは園芸店では「ノースポール」という名前で売られていることが多いですね。草丈はそれほど大きくならず20cm程度なんですが、非常に花つきがよくて株全体を覆いつくすように白い花を咲かせます。それで「ノースポール(北極という意味)」という名前がつけられたといいます。
花時期は3月〜5月。マーガレットを小さくしたような典型的なキク科の「お花」って感じの花です。直径は2cm〜3cmくらい、真っ白な舌状花と黄色の筒状花で構成されてさわやかな印象。
写真の個体はこぼれダネから勝手に芽生えたもので、すでに双葉はありませんし本葉が何枚も出ています。少々心もとない感じはありますが、耐寒性があるので何とか越冬できるのではないでしょうか。
【一般名】クリサンセマム・パルドサム、クリサンセマム・ノースポール
【和名】ノースポールギク
【学名】Leucoglossum paludosum
【異名】Leucanthemum paludosum (Chrysanthemum paludosum)
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2004/12/08
【撮影地】東京都日野市
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