2005年01月11日

シナレンギョウ

シナレンギョウ Forsythia viridissima


シナレンギョウは中国原産の落葉低木で、高さは2m〜3mほどになります。庭木や公園樹としてよく植えられています。上の写真は冬芽のたくさんついた小枝の部分を写したものです。冬芽は長さ5mm内外で対生してつき、すぐ横にもう1つの芽(副芽)ができているところもあります。花の最盛期の華やかさとはずいぶん違って、ゴツゴツとした印象です。よくよく見るとこの枝にも葉がついていたあと(葉痕)が残っています。

写真ではものすごく小さくしか写っていないのですが、冬芽の下にある半円形のでっぱり(輪切りにしたソーセージをさらに半分に切ったような状態の部分)が葉痕です。葉痕を見ると中央あたりに維管束のあと(維管束痕)が1つあります。植物の種類によって、葉痕、維管束痕の形状も様々で、ときには動物の顔に見えるユニークなものもあって楽しいですよ。

レンギョウの仲間は数種あってよく似ていますが、まず枝ぶりや花つきで大まかな感じをつかみ、そして花の中をのぞいて雄しべの状態を観察します。シナレンギョウの場合は枝が立ち上がって伸び、雄しべが2個あって花柱より短いのが特徴です。これに対して「チョウセンレンギョウ (Forsythia viridissima var. koreana)」は枝が湾曲して伸び、2個の雄しべは花柱より長い点で区別できます。さらに葉があれば鋸歯(縁のギザギザ)の状態を見ます。シナレンギョウの鋸歯は葉の先(上半分)にありますが、チョウセンレンギョウの鋸歯は葉のほぼ全体にあります。

また、同じように雄しべが花柱より短い「レンギョウ (Forsythia suspensa)」と区別するためには、見ることができる場合なら枝の中を見ます。縦に割ってみるか、少し削いでみたとき、レンギョウの場合は中身が中空で「髄(ずい)」がありませんが、シナレンギョウの場合は髄がありたくさんの壁(隔壁)で隔てられています。

シナレンギョウ Forsythia viridissima一般的な花期は4月ですが、こちらでは2004年の年末から開花しているものもあります。雌雄異株で、雄花の場合は雌しべが退化してしまいますが、右の写真の個体は柱頭がしっかり花の中央部に見えましたので雌花だったようです。

シナレンギョウは、葉が展開するより先に直径2.5cmほどの真っ黄色の花が咲きはじめますが、咲き進むにつれて新葉も展開してきます。花冠は4つに深く裂けているので、花びらが4枚あるように見えます。

【和名】シナレンギョウ [支那連翹]
【学名】Forsythia viridissima
【科名】モクセイ科 OLEACEAE
【撮影日】2004/12/30
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 冬芽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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