2005年01月19日

ヤマクワガタ

ヤマクワガタ Veronica miqueliana


ヤマクワガタは、関東〜中部のやや標高の高い山地〜亜高山に生える多年草です。主な花期は7月〜8月で、草丈は5cm〜20cm、分枝した茎が地面に伏してそこから根を下ろして広がることがあります。太平洋側の関東〜紀伊半島にかけての山地に生える「クワガタソウ (Veronica miqueliana)」とはよく似ていますが、花が咲いている時期なら花色も区別点となります。クワガタソウは比較的濃いめの淡紫色で、ヤマクワガタは白色かごく淡い淡紫色でやや小さめの花です。

花があってもなくても、クワガタソウとの区別点として重要なのは、茎の毛の状態です。クワガタソウでは毛が曲がって茎に寝たようになっていますが、ヤマクワガタでは付け根はやや丸くなるものの毛が茎からはなれてシュッと伸びます。さらにヤマクワガタは葉の表面の毛が多く縁のギザギザ(鋸歯)がちょっと低い傾向があっておとなしめです。

写真の個体はややどちらとも決めにくい個体でしたが、わずかに上部の茎に開出毛があることと、葉の表面に毛が多いことを重視して、ここでは「ヤマクワガタ」としています。しかし、下部の茎が地に伏していないことやちょっと葉の形が細長いこと、実の形もひし形とまではいえない点などは、クワガタソウ的ですから、まだ再検討の余地があります。

「クワガタソウ」という名前は、写真にもちょっと写っていますが、実の時期のガクの形が合戦のときに武士がかぶる兜の前についている角のような飾り「鍬」に似ているところからきています。あまりふくらみのない果実ですが、「オオイヌノフグリ (Veronica persica)」に似ている部分もあります。同じ「クワガタソウ属 (Veronica)」の植物ですからね。

【和名】ヤマクワガタ [山鍬形]
【学名】Veronica japonensis
【科名】ゴマノハグサ科 SCROPHULARIACEAE
【撮影日】2004/09/16
【撮影地】山梨県山中湖村

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posted by hanaboro at 20:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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