2005年01月28日

スイカズラ

スイカズラ Lonicera japonica


スイカズラは、国内では北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の道ばたなどでふつうに見られる半落葉性のつる性の木本です。花の筒の奥の方には蜜があってそれを吸うと甘く、つる性のカズラということで「吸葛」という名前になったといいます。

葉は対生し、花が咲くころは長さ5cmくらいの長楕円形です。しかし、季節によっては葉の形がよく変化するので、とても同じスイカズラだとは思えないほどで、ビックリさせられます。冬が近づくと葉を落としますが、完全に落葉するわけではなく、ポツポツと枝先に芽をつけて越冬します。越冬中の葉は色が濃くちょっと内巻き気味で、形は花が咲くころとあまり変わりませんが、やや小さく引き締まった感じです。冬の状態は比較的スイカズラとわかりやすいです。春には切れ込んだり、切れ込まなかったり、いろんな状態の葉が出てくるので、よくわからなくなりますが、何か意味があるのでしょうかね。

写真は地面近くに横たわっていた蔓にあった越冬中の葉ですが、表にも裏にも細かい毛がたくさん生えていて、特に葉脈上や縁の毛はよく目立っていました。主脈は赤みを帯びていて、たまたま葉がぬれていて、何となく寒い冬を耐え忍んでいるように見えました。冬でも茎の先の葉が残ることから、中国名は「忍冬(にんどう)」といいます。

花は5月〜6月、枝先の葉の脇(葉腋)に2つつきます。花は咲き始めは白色なんですが、しだいに黄色に変化します。そのため「金銀花」と呼ばれることもあります。

長さ3cm〜4cmの細長い筒状で、花冠の先はまず大きく上下2つに裂けていて、さらに上は先端が浅めに4つに裂けています。下は細長く線形で一枚ペローッと垂れ下がっている感じです。5本の雄しべと1本の雌しべが、花の前方にバッーと突き出ています。このように上下に2つに裂けることを、「唇状に裂ける」といったりします。シソ科やゴマノハグサ科の植物などを図鑑で調べるとでは、よく「唇形花」という言葉が出てきます。ふつうスイカズラよりは裂け方は小さいですが、やはり大きく上と下に2つに裂けます。

また、スイカズラはタテハチョウ科のイチモンジチョウの食草だそうで、葉を巻いてその中で幼虫が越冬するそうなんですが、今なら見つかるかなと思ったんですが、その姿はまだ見たことがありません。人の手がよく入るようなところではダメなんでしょうか。

【和名】スイカズラ [吸葛]
【別名】キンギンカ [金銀花]、忍冬
【学名】Lonicera japonica
【科名】スイカズラ科 CAPRIFOLIACEAE
【撮影日】2005/01/27
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 13:21| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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