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アリノトウグサは、日本全土に分布し、日本以外でも東南アジアに分布しています。山野の日当たりのよい湿った場所から乾燥気味のところまで生育しています。草丈は10cm〜30cmほどの多年草です。
花期は7月〜9月。パッと見たところでは、茎の上部花序に赤いプツプツがついている状態なので、花の様子はよくわからなかったりします。プツプツとついている赤いもの1つ1つが花なんですが、この花の観察にはルーペがあった方がいいですね。この小さい花をアリに例え、草全体の様子を蟻塚に見立てて「アリノトウグサ」と呼ばれています。
長さ1mm〜2mm程度の花には、雄の時期(雄性期)と雌の時期(雌性期)があります。まず先に成熟するのは雄しべです。雄しべは8本あって、花は下向きなので丸い筒状のガクから突き出てぶら下がったように見えます。雄の時期には花弁が4枚反り返ってついていますが、雌しべが成熟するころには雄しべとともに落ちてなくなってしまいます。その後伸びてくる雌しべの柱頭は赤くてモシャモシャした羽毛状です。
こんなに花のことを書いても今回の写真には葉しか写っていませんので、ここではまったくわかりませんね。でもこの葉や茎の様子も独特なので、花がなくてもそれとわかると思います。葉は長さ1cmほどで卵形、葉の縁のギザギザ(鋸歯)はするどくありません。赤みを帯びることの多い茎に葉は対生してつきます。茎の下部のほうは、よく地面をはっています。はった茎の節からは新らたに茎を伸ばして立ち上がり上部に花をつけるので、よく密集して花を咲かせています。葉は秋には赤く紅葉するので、小さな葉ですがきれいなものです。
今回の写真では、ほとんど水につかった状態で見慣れた状態とはちょっと違っていたので、一瞬ギョギョっとしましたが、日当たりがよければ、乾燥していても、湿地付近で水につかってしまうような場所でも生育が可能なようですね。
【和名】アリノトウグサ [蟻の塔草]
【学名】Haloragis micrantha
【科名】アリノトウグサ科 HALORAGACEAE
【撮影日】2004/09/21
【撮影地】愛知県豊橋市
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私は陸生型しか知らなかったです。
水草だったんですね。
アリノトウグサ、地味だけどいい味ですねぇ。
お知らせ、どうもありがとうございます。
わたしも、アリノトウグサを知ってからしばらくはずっと、湿地に生えるなんて思っていませんでした。ふつうにイメージできる姿は、やっぱり乾燥したところに生えている姿です。とはいっても、湿地にも多いようですね。地味ですが独特の雰囲気で、なかなかのものだと思います。