2005年02月05日

セイヨウジュウニヒトエ

セイヨウジュウニヒトエ Ajuga reptans


セイヨウキランソウは、シソ科キランソウ属(Ajuga)の植物で、一般に「アジュガ」または「ジュウニヒトエ」などといわれています。同じ属の仲間(アジュガの仲間)はヨーロッパからアジアにかけて40種ほどが知られていて、日本にも数種が分布しています。しかも、本州や四国の丘陵地などでは「ジュウニヒトエ (Ajuga nipponensis)」という種が見られます。日本の野生種のジュウニヒトエは、葉の表面の光沢はやや少なく全体が白い毛でおおわれていて、花は薄紫色か白色です。また人家近くでよく見られる「キランソウ (Ajuga decumbens)」は花茎は立ち上がりませんが、濃い紫色で花はアジュガとよく似ています。

花期は4月〜6月、花茎が立ち上がったときの高さは、15cm〜20cmほどです。花の基部は筒状にくっついたシソ科の植物によく見られる唇形花で、2つに裂けた上唇と大きくて3つに裂けた下唇にわかれています。こういうふうに上下に2つに分かれている形を「ニ唇形」といいます。群生したところで、穂状の花序に多数の花が咲いている様子はなかなか壮観です。

花色は青、紫、白、ピンクなどです。花色の違う品種のほかに、斑入りや緑葉、銅葉、紫葉などいろいろと葉色の美しい品種もあります。丈夫な性質で、耐暑性、耐寒性ともにすぐれていることや、日当たりのよい場所でも、日陰でも生育し走出枝(ランナー)を出してグングン増えるので、グランドカバーとしてよく植えられています。ただし、どちらかといえば日陰の方が葉の色がいいし、日当たりだと乾燥しすぎてよくしおれていますよね〜。

セイヨウジュウニヒトエ Ajuga reptans


寒い地域だともう少し地上部は少ないあるいは出ていないのかもしれないですが、こちら関東の雪の少ないいところでは、地面にロゼット状に葉を広げて越冬している姿がよく見られます。園芸的な取り扱いは、常緑宿根草となっていますね。写真のものは濃い紫色の葉で表面はかなり光沢があります。冬なので、葉の色は特に濃いめに出ていると思いますが、それにしても独特の光沢。葉脈や葉の根もとの方は紫紅色。ツルッした葉に見えますが、表面には短毛がたくさん生えていました。

写真は2枚とも立春の日に撮影したものですが、中央付近の新芽はすでに動き出しています。この株のある場所はそれほど日当たりのいい場所でもなく、冬でもポカポカという感じではなかったのですが、それでも、もうすでに春を感じ取っているように見えました。

ちなみに学名の「reptans」は「匍匐性の」という意味です。

【和名】セイヨウジュウニヒトエ [西洋十二単]
【別名】アジュガ、ツルジュウニヒトエ、ヨウシュジュウニヒトエ、
セイヨウキランソウ、ジュウニヒトエ
【学名】Ajuga reptans
【科名】シソ科 LABIATAE (LAMIACEAE)
【撮影日】2005/02/04
【撮影地】東京都日野市

■当ブログ内関連記事→キランソウ

posted by hanaboro at 14:01| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ロゼット図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
hanaboroさん
 アジュガって、天然モノでも葉の色がキレイなんですね。これはリッパに寄せ植えに使えそう!我が家に斑入りの園芸種が植わっていますが、増えて雑草化しないように気を付けなくては。いつも勉強になります!
Posted by にんママ at 2005年02月07日 05:53
■にんママさん、こんにちは。

写真の個体はですね、そこらへんに勝手に生えている感じはありましたが、一応、園芸種のアジュガ(セイヨウジュウニヒトエ)だと思います。品種名まではわからなかったですね〜。動き始めている中心部の新芽は、かなり色も濃くて光沢もあって、見栄えがいいです。寄せ植えでよく映えそうですね。

あれだけの繁殖力なのにものすごく野生化している様子がないのは不思議でもあるんですが、花がついた株はその後衰退してしまうのではないでしょうか。別の個体が生き残ってまた新たに増えているような感じもしますね〜。

記事にリンクがある「キランソウ」の場合は、日本に自生する天然モノで、冬の間は結構紫色になっているんですけど、花が咲くころは、縁や葉脈が紫になるぐらいでほとんど緑ですね。花は濃い紫で、なかなかのものだと思いますよ。

ちなみに、「ビビ」、F1品種ですね。まあ、条件次第では、夏越して次のシーズンもというのもありえるでしょうが。。。
Posted by hanaboro at 2005年02月07日 14:45
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