2005年02月16日

ヒラドツツジ

ヒラドツツジ Rhododendron pulchrum


「ヒラドツツジ」というのは、琉球列島の「ケラマツツジ (Rhododendron scabrum)」、西日本の「モチツツジ (Rhododendron macrosepalum)」、「キシツツジ (Rhododendron ripense)」、キシツツジとモチツツジの雑種とされる「リュウキュウツツジ (シロリュウキュウ Rhododendron x mucronatum)」など数種をもとにできたといわれる変異の多い大型ツツジの品種群の総称です。

長崎県の平戸は、特に1500年代中ごろから1600年代の中ごろまでの間、海外との貿易が盛んだったところで、ツツジの仲間も海外のものや国内のものが多く集められ、たくさん植栽されていたのだそうです。そこで、様々な自然交配によってできたものから選抜されたものを「ヒラドツツジ」といいます。

濃い赤紫の花をつける「オオムラサキ(大紫 Rhododendron x pulchrum)」は最もポピュラーな品種だと思いますが、これもヒラドツツジの品種群の1つです。もともと、数種の交配などでできた品種群ですので、その大元が何であるかはやや定かではないところも多いようで、オオムラサキもケラマツツジとリュウキュウツツジの交配でできたとする説とケラマツツジとキシツツジの雑種とする説があるようです。

葉だけの段階では、どの品種か見極めるのは容易ではないでしょうね。一応、図鑑には特徴が書いてあったりしますが、残念ながら葉だけでは筆者には判別できません。公園などでふつうに植えられていて、花が咲いたとき、大きくて濃い赤紫なら「大紫」、ピンク色で上弁(真上に向いている花弁)に赤紫の斑点がたくさんついていたら「曙」かな。。。という感じで見ています。公園などの植栽では高さ1mほどのものが多いですが、3mくらいまではなるようですね。常緑の低木で、葉は枝の先に集まってつきます。

ヒラドツツジ Rhododendron x pulchrumヒラドツツジ Rhododendron x pulchrum


2月中旬、こちら関東では場所によっては、茎頂に少し大きくなった花芽が見られるようになりました。白っぽいような薄い褐色の長い毛も目立ちます。花芽周辺や新しい葉には、かなり毛が生えています。花期は5月ごろですから、ふつうだと花が見られるのは、まだもう少し先ですね。

【和名】ヒラドツツジ [平戸躑躅]
【学名】Rhododendron x pulchrum
【科名】ツツジ科 ERICACEAE
【撮影日】2005/02/16
【撮影地】東京都日野市

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平戸…子どものころ、何度か行きました。蒲鉾、おいしかったなぁ〜。

posted by hanaboro at 16:03| 東京 🌁| Comment(6) | TrackBack(1) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
hanaboroさん

ツツジつながりで私の愚記事をTBさせていただいてしまいましたm(__)m
TBさせていただくのがお恥ずかしいのですが、
すみません。
こちらの葉っぱの形状を見ると我家のとは違って少しとがった感じですね。
我家のは「ヒラドツツジ」ではないのかもしれないですね。
お花の感じは、本に出ているものに似ているのですが・・。
またお花が咲いたらアップします。
それにしても、もうかなり葉っぱも青々としていますね!
Posted by すぅ at 2005年02月16日 19:02
*すぅさん*

TB、しっかりお受け取りいたしました。送っていただいて嬉しいです。同じ時期でも地域によってこんなに様子が違うんだなというのもわかるし、TBしていただけてよかったですよ、本当に。

もともといろんな交雑でできた品種群ということなので、葉の変異もそれなりにいろいろあるんだと思います。図鑑だと、オオムラサキは先がとがるとありますが、長楕円形って書いてあるものもあります。

ここに載せている写真の株の場合だと、新しくでてきた若い葉は縁が下に巻くような感じになっていて、それで、少し細く見えるようです。下の方の前年度にできたような葉はちょっと丸く見えましたよ。

こちらも今日はみぞれでした。写真は昨日のもので、ポカポカで青々としているんですが、今日はずいぶん寒々としています。お花の時期が待ち遠しい感じですね。
Posted by hanaboro at 2005年02月16日 19:34
hanaboroさん
なんとおやさしいお言葉! なのようないい加減な記事ですのに、すみません。TB返していただいてありがとうございました。
どこかにお花の写真があったはずなので、探してみます!

こちらは雪。30センチほど積もりました。
寒くて猫のように炬燵で丸くなっております。

Posted by すぅ at 2005年02月16日 20:24
*すぅさん*

おおっ!花のお写真が加わりましたね。濃い赤紫のお花に滴がついて、しっとりとしていい感じです。花びらに見える部分の数が多くて華やかですね〜。「オオムラサキ」だと5つのはずなんですけど。また、後ほどよく見させてもらいますね。

昨日のみぞれはちょっと雪にもなって、建物の脇とか滑り台の下のところにうっすらたまったくらいでした。もうとけてしまってます。

コタツいいですね。家は狭くてコタツを置けず、ファンヒーターをかけていると、ただでさえ乾燥する関東の冬なので、もうお肌カサカサですよ。コタツで丸くなりたい!
Posted by hanaboro at 2005年02月17日 11:11
ヒラドツツジのめしべ、おしべが、皆同じ方向を向いているんですが、その斑の部分も同じ方向のみに分布している理由を御教え願います(´Д`)
Posted by ぷー太郎 at 2005年05月09日 18:18
*ぷー太郎さん*

こんにちは!
正しいかどうかはわかりませんが、訪花昆虫とのかかわりあいで、そのような雄しべの形状や模様の位置になっているのだと思いますよ。

雄しべの先の葯には花粉があって、ツツジ類の花粉は粘着糸という細い糸状のものがあって、それによって花粉がつながった状態になっています。それが、花を訪れた虫の体に引っかかって運ばれます。

ラッパのような形の花なので、特にチョウ類は雄しべや雌しべにつかまって、中の蜜を吸うことになります。

また、蜜のある場所は比較的大きな花の中でも、ごく限られた奥の方の小さな隙間のようなところです。模様は、蜜がある場所への入り口を虫たちに示しているのではないでしょうか。そして、雄しべや雌しべに触れないと蜜にたどり着けないような、そんな位置関係になっているのだと思います。

あまり答えになってなくてすみません。自分も勉強中の身の上ですので、どうかご容赦くださいませ。
Posted by hanaboro at 2005年05月09日 19:54
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Excerpt: 雪が降った後、雪に囲われている「ツツジ」の枝を撮りました。 このツツジは、露地植えにしているものでピンク一色のいわゆる古いタイプのツツジです。 ヒラドツツジの種類、「大紫」とか「瑠璃蝶..
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Tracked: 2005-02-16 18:58
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