2005年02月21日

タテヤマキンバイ

タテヤマキンバイ Sibbaldia procumbens


タテヤマキンバイは、国内では北海道の一部、本州中部の一部に遺存的に分布し、高山帯の砂礫地などに生育する多年草です。ほとんど地面や岩の隙間にへばりついたよう草姿なので、丈はごく低く1cm〜高くなっても10cm程度です。

葉は3つの小さな葉(3小葉)からなっていて、小葉1つ1つの形は倒卵形(卵の幅の広い方を上にしたような形)で、先には3つまたは5つのギザギザ(鋸歯)があります。小葉の長さは5mm〜大きいもので2cmほど。写真では、まったくわからないのですが、もっと若い時期の小葉をよく見ると、葉先の鋸歯の先端がほんの少し赤くなっていることがあります。そこには、赤い腺があります。葉の色は、やや灰色っぽいような緑色で、葉の両面と縁には寝たような毛が生えています。

花期は7月〜8月、花の色は黄色、直径は1cmに満たないくらいの小さなものです。黄色の花弁よりも緑色のガク片の方が長く大きくて目立ちかもしれません。さらに、花弁の真下にも小さいガク片があって、それは目立つガク片よりもかなり幅が細いものです。その小さい方のガク片は、「副ガク片」といって、色はガク片と同じ緑色です。花弁もガク片も副ガク片もいずれも5枚ずつあります。

バラ科やキンポウゲ科の植物には、いわゆる高山植物と呼ばれるものの中で「○○キンバイ」と名のつく種類がいくつかあります。例えば、バラ科の「ミヤマキンバイ」、キンポウゲ科の「シナノキンバイ」などですが、いずれも鮮やかな黄色の花で、夏の高山を華やかに彩ります。それに対して「タテヤマキンバイ」の花はとても小さく控えめなものです。しかも、8月下旬ともなれば、写真のように、花茎はすっかり茶色くなってしまっていました。いろいろと花の様子など書いていても、これではさっぱりわかりませんね。

【和名】タテヤマキンバイ [立山金梅]
【学名】Sibbaldia procumbens
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2004/08/26
【撮影地】長野県長谷村

posted by hanaboro at 15:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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