2005年02月23日

セイヨウベニカナメモチ

セイヨウベニカナメモチ Photina glabra x Photinia serratifolia


セイヨウベニカナメモチは、中国産のオオカナメモチとカナメモチの雑種といわれていて、「レッドロビン」という品種名で呼ばれることもあるようです。

ここで、まずよくわからないのは、「ベニカナメモチ」という名称です。これは、カナメモチの中でも特に新芽が赤く美しいもののことをさしているのでしょうか。カナメモチの別名としては、「アカメモチ」と「ソバノキ」があがっているだけで、ベニカナメモチは特に別名とはなっていないようです。ベニカナメモチにはどの学名を当てたらよいのでしょう。Photinia serrulataとなっているものもありますが、この学名は「オオカナメモチ」の学名あるいは、その異名となっていることもあります。

ただ、今回の写真のものは葉の大きさと形が違うので、「オオカナメモチ」ではないと思います。「オオカナメモチ」だったら、葉の幅がもっと広くてやや葉の上部に一番幅の太くなる部分があって、さらに葉の基部が丸みを帯びているはずですが、写真のものはそうなっていませんでした。

写真は公園の生垣に植えられていたもので、「ベニカナメモチ」というものが、植栽に不向きで関東では現在、あまり植栽されていないという背景と、やや鋸歯が目立つという点から「レッドロビン」なのかもしれません。しかし、これだけでは「ベニカナメモチ」である可能性を否定できません。関東では不向きで少ないそうですが、西日本では「ベニカナメモチ」もよく植栽されているといいますし、なかなか難しいですね。

となると、今度は、「カナメモチ」との違いを見なければなりません。カナメモチは、東海以西、四国、九州の山地に生える常緑小高木で、高さは5m〜10mほどになります。葉の質がやや堅めで、新芽の色は赤くなるかまたはほんの少し赤みを帯びる程度。葉の大きさは小型で、葉の縁の鋸歯もおとなしめです。こうしてみると、どの形質も簡単に見分けられそうにありません。

カナメモチ Photina glabra x Photinia serratifoliaカナメモチ Photina glabra x Photinia serratifolia


2月中旬〜下旬、ここ関東では、新芽はところどころ伸びたものもありますが、まだ赤い芽の状態のものが多いようですね。

今回は、レッドロビンだろういう思い込みから書き始めましたが、書いているうちにだんだん、「ベニカナメモチ」または「カナメモチ」ではないかと思い当たる点がチラホラと。。。レッドロビンにしては葉が小さいし鋸歯は鋭いというほどでもないと思えてきました。と、まあ、こんな感じではっきりしないんですよね。

【追記】2005/03/08
その後、「カナメモチ」と「レッドロビン」の違いはわかりました。葉柄を見て、そこに茶色っぽい点々があったら「カナメモチ」です。この点々は、葉の縁の鋸歯が葉柄にも現れたもので、「レッドロビン」にはその点々がないのだそうです。それで、この時期の写真のものは、葉柄の点々がなかったので、「レッドロビン」の可能性が少し高くなりました。

【和名】セイヨウベニカナメモチ [西洋紅要黐]
【品種名】レッドロビン
【学名】Photinia glabra x Photinia serratifolia
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2005/02/15
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:34| 東京 ☀| Comment(9) | TrackBack(0) | 冬芽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私にとってベニカナメモチは近くの植栽でお馴染の木です。
関東(東京です)では珍しいのですか?
その植栽は新たに遊歩道を整備して作られたので古くから植えられているものではないのですが。
新芽が赤くて綺麗ですね。
近所のベニカナメモチもどうなっているか再確認してみます。
Posted by WAKA at 2005年02月23日 18:56
*WAKAさん*

そうなんですよね。ベニカナメモチ、新芽の赤がきれいな、お馴染の木ですよね。ごく普通にどこでも見られるような。

それが、ちょっと調べてみると、どんどんわからなくなってしまいました。「ベニカナメモチ」といわれているものが、以前はかなり一世を風靡したらしく、大量に植えられていたのだそうです。ところが、病気に弱かったり、活着が悪かったりで、関東ではだんだんすたれてしまって、代わりにより丈夫なレッドロビンが増えたのだそうです。それでも、従来からの「ベニカナメモチ」が、まったくないわけではないようですよ。今回のも、よくよく調べていくと、やっぱりレッドロビンというよりは、ベニカナメのような気がしますし。。。

ご近所のもの、新しく植えられたものだとすると、大きめでかなり葉のギザギザが目立ったら、レッドロビンかもしれませんが、比較的ギザギザが目立たなければ、ベニカナメかもしれませんね。
Posted by hanaboro at 2005年02月23日 20:03
hanaboroさん
やっぱり奥が深すぎます。(T_T)
私などいい加減にベニカナメモチ=レッドロビンと思っていました。
ここ東北でも生垣に使われるようになり、よく見かけます。

そうそう宮崎へ行ったときのこと。
新興住宅街(場所の名前を忘れてしまったのですが)っていうのでしょうか。なんとその地区のお宅は皆さんをベニカナメモチを生垣にしなければならない約束があるそうで、区画は10件以上あったと思うのですが、突き当たりまで全部!
圧巻でした〜

住宅街で統制のとれている生垣にするっていうのもなかなかのアイデアですよね。
Posted by すぅ at 2005年02月23日 22:07
*すぅさん*

同じようなものですよ。自分の場合は、ぜ〜んぶ、「ベニカナメモチ」だと思っていましたから。最近植えられるようになったってことは、レッドロビンの可能性高そうですね。生垣の植物にも流行りなんてものがあるもんなんですね〜。

それにしても、宮崎の新興住宅地のお話、ビックリしました。新芽が一斉に芽吹いたら、それはそれは見事なものでしょうね。宮崎といえば、ポインセチアが地植えできるとか。それを一度見てみたいな〜と思っています。
Posted by hanaboro at 2005年02月24日 10:31
hanaboroさん
こんにちは!でもhanaboroさんの場合はちゃんと納得がいくまで調べた上で、これなら公表できると判断されてから投稿されるので、そのへんのところが私とは大違い。

宮崎は南国ムードが漂っていました。大きなフェニックスも当たり前のように道路脇に植えられてましたし、花を育てやすいのか、お花が好きな方が多いように思いました。ポインセチアもあの気候なら地植えできそうですね。
Posted by すぅ at 2005年02月24日 10:42
*すぅさん*

こんにちは。ある一時期は、自分自身が曖昧なものを載せてはいけないように勝手に思い込んでいて、今回のような状態では記事にできないことがありました。近頃は、かなり吹っ切れた感じでやっています。

じつは九州の出身なので、小さかったころ鹿児島にはよく行ったのですが、どういうわけだか、宮崎の記憶はちょっとだけしかないんですよね。鹿児島も同じように、道路にフェニックスがあって、南国って感じでしたね〜。あぁ〜、懐かしいな、「かるかん」(←薩摩のお菓子の名前です)。
Posted by hanaboro at 2005年02月24日 13:26
hanaboroさん
いえいえ、お人柄がよく伝わってくるサイトです。このようにきちんとしたサイトをお持ちなら、私生活もきちんとしているんだろうなあぁ〜って思います。
私のようにお部屋が暴れていたりはしないはず。とにかくまだ解明されていないことも多い植物のことですものね。ゆるゆると参りましょう!(って私はこれ以上ゆるゆるするわけには行きませんが)

そうでしたか!九州だったのですね。
東北にすむ私には夢のようなところです。
宮崎にしか行ったことがないので、周遊の旅が夢です。指宿温泉、黒川温泉、湯布院温泉もはずせないなぁ〜
そして鹿児島へいったら、「かるかん」ですね。( ..)φメモメモ
Posted by すぅ at 2005年02月24日 22:59
*すぅさん*

しっ、私生活ですか〜。。。がががががぁ〜。全然きちんとしていないですよ。部屋は大爆発しています。

サイトでは、いろいろと焦ったりすることもありましたが、これからも、わからないことはわからないと書いていくと思いますし、更新もゆるゆるといくでしょう。

温泉また温泉の周遊ですね。自分にとっては、逆に東北って夢のようなところですよ。奥の細道とか、放浪の旅がしたいです。
Posted by hanaboro at 2005年02月25日 09:01
ぼーけ
Posted by はげ at 2007年08月20日 18:37
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