2005年03月01日

マサキ

マサキ Euonymus japonicus


マサキは、国内では北海道の一部、本州、四国、九州、沖縄に分布し、特に暖地に多く海岸の近くの林に生える常緑低木です。乾燥や寒さ、塩害など様々な条件に耐えられるし、よく分枝して刈り込みにも強いことから、庭や公園などの生垣によく使われています。葉は楕円形で、先はあまりとがらず丸みを帯びることも多いです。長さは3cm〜10cmほど、幅は2cm〜5cm程度で、対生します。やや分厚く表面は光沢のある濃い緑色、裏面はちょっと白っぽいような薄黄緑色でノッペリ感があります。縁のギザギザ(鋸歯)は、先のとがらない鈍いものですが、それなりにしっかりとある感じです。

花は6〜7月、葉の脇(葉腋)から集散花序(しゅうさんかじょ)を出して、直径5mm程度の小さな緑っぽいようなクリーム色のような色の花をたくさんつけます。集散花序というのは、まず、花がつく茎や柄の先端に最初の花が咲き、その花の下の部分が枝分かれして、分かれた先端に次の花が咲いて、さらにその花の下からも枝分かれして、その先端に次の花が咲くというような花序のことです。

11月ごろになると7mmほどの球形の果実ができます。この果実が4つに割れると、中からは鮮やかな艶のある朱赤色の種子が出てきます。この赤い部分は、「仮種皮」といいます。

マサキ Euonymus japonicusマサキ Euonymus japonicus


子どものころ住んでいた家の北側に「マサキ」の生垣がありました。2mぐらいに生長していたその木々は、当然、自分の背丈をはるかに越えていました。管理は何もされず、伸びすぎたところを適当にカットするぐらいで、ほったらかし。うどんこ病にかかっていたし、マサキの葉を食べる尺取虫も大発生していた。その尺取虫というのは、細長い黒い体に黄色い模様のあるユウマダラエダシャクという蛾の幼虫だ。誤って、マサキの木を揺らそうものなら、もう何匹もぶら下がってきた。そして、ほぼ、マサキの生垣が丸坊主になるころ、玄関の門柱やブロック塀やなんかに、成虫となったユウマダラエダシャクが現われ、白に灰色や茶色の斑紋のある羽を広げてペッタリとくっついている姿を目撃することになる。その当時、花が咲いた記憶はない。薄暗い北側のそういう一連の光景は、とても美しいものとは思えなかった。

それから、もうかなりの歳月が過ぎ、久々にマサキの若木に目がとまりました。丈はまだ、1mほどの小さなものですが、寒風が吹きすさぶ中、ほんの短い時間、日差しを浴びて輝いていたのです。葉先の丸みと艶やかな光沢。濃く明るい活力を感じる緑色。シャープではないけれど、カタカタカタッと小気味よい鋸歯。「マサキ」の葉って意外ときれいだったのね。そりゃあそうか、生垣に使われるぐらいの木なんだから。

【和名】マサキ [柾、正木]
【学名】Euonymus japonicus
【科名】ニシキギ科 CELASTRACEAE
【撮影日】2005/02/27
【撮影地】東京都日野市(植栽)

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posted by hanaboro at 17:13| 東京 ☁| Comment(11) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお〜なつかしいです。私も子供のころ住んでいた社宅にマサキの垣根がありました。で、よくその辺の枝を拾ってきては垣根をガンガン叩いて、エダシャクの幼虫がいっせいにびよよよ〜んとぶらさがるのを見て「キャー」って遊んでました(笑)
あと、右の写真にあるようなマサキの新芽をもぎって、一枚一枚はがしてくのも好きでした。
なんか、ろくなことしてませんね(笑)
Posted by 花鳥風月@goo at 2005年03月02日 00:14
おひさしぶりです〜。
マサキ、実家にもいろいろ木が植えてありましたので
これも、ありました。
時期になるとおやじさんがシュカシュカ式消毒散布で
(そんな名前はありませんです。背中に背負うもの)
やってましたです。
もしかして、この花って、「黄色いたくあん」の
匂いがしません?垣根からよ〜く匂ってたんですよ。
ちがうかなあ。。
Posted by びおびお at 2005年03月02日 00:47
*花鳥風月@gooさん*

こんにちは。ほほほっ!「びよよ〜ん」を遊びでやってたとは。やはり、ただものではないですね、花鳥風月さん。あの黒光りした尺取虫の姿は焼きついて離れませんです。夜になって家の中から窓を見ると、時々そのシルエットが映し出されていました。キャー!

新芽とか、蕾とか、もぎってしまいたくなるのわかります。小さいイネ科植物の小穂とか、ちぎってました。マサキの新芽は、もぎるとやっぱり尺取虫のにおい(本当はマサキのにおい)がするのかな。葉っぱはにおいますよね。尺取虫が発生して、葉を食べ始めると、葉に傷口ができて、そこからマサキの葉のにおいが出たり、それを食べた尺取虫のフンも同じようなにおいがするのでしょうね。生け垣の近くでは、青臭いにおいがしてました。


*びおびおさん*

ご家族のみなさん、びおびおさんご自身の体調、落ち着かれたのかな。それならいいのだけども。Photoshop、やってますね〜。新しいブログもできるみたいだし、ガシガシやっておられるところ、こちらも励みになります。

びおびおさんのところにもあったんですね、マサキ。以前は結構、たくさん植えてあったと思うんですけど、近頃、減ったような気がしますね。やっぱり、消毒しないと、あのエダシャクがやってきてしまうんでしょうね。

自分のところは、消毒しない主義みたいなのがあったようで、何でもやってきほうだいでした。もう、あっちこっちでギャーギャーいってました。あっ、こういう虫関係、びおびおさん、確か苦手でしたよね。ごめんなさいです。

花のにおい、「たくあん」のにおいするんですか〜。今、葉っぱをにおってみたら青臭いって感じはあるんですけどね。ニシキギ科の植物だしな〜、きっと花も実も何か癖のあるにおいがありそうです。6月ぐらいになったら、また、確かめてみますね。
Posted by hanaboro at 2005年03月02日 13:00
hanaboroさん
なんだかすっかりご無沙汰してしまいました〜 インフルエンザではなかったのですが、風邪を引いてしまったのでいつも通りのパワーでブログ巡りをすることができない日々が続いておりました。
毎日一つは投稿しようと決めていたので、ふらふらしつつもなんとか日付を埋めることはできたのですが、コメントも意味不明の書き込みしちゃったり大失敗が続いております。
ところで、この「マサキ」。さざんかの葉っぱにとってもよく似ていますね。
いままでサザンカの生垣だと思っていたものは、実は「マサキ」ではなかったのだろうかと、また自分の思い込みに反省。
私もちょうど「サカキ」について記事を書いたところだったのですが、これにも似た葉っぱですね。
花が咲かないと見分けるのが難しいなぁ〜と思ったのでした!
明日はお雛様ですね。お人形さんが悪いものを身代わりに背負ってくれる日なので、古いお雛様ですけど、飾りました〜♪
Posted by すぅ at 2005年03月02日 14:33
*すぅさん*

お体はもう大丈夫ですか。いつものパワー復活?とても頑張り屋さんのすぅさん、決めたことを続けられる意志の強さ、見習いたいところです。でも、時々は、お体も休めてあげてくださいね。

さて、マサキですが、確かに形はどこにでもあるような、どうということない葉っぱです。常緑で光沢があって、楕円形の葉の植物は多いですからね。サザンカやサカキとも似ていると思います。花がない時期は難しいものですね。

サザンカとサカキと区別したいときは、葉のつき方を見るとわかると思いますよ。マサキは葉が対生しますが、サカキやサザンカは互生です。それと、マサキの葉にはギザギザがありますが、サカキは縁にギザギザがないです。

お雛様、ちゃんと飾られたんですね。自分のところは、親もそういうことちゃんとやらない家だったんですよね。おかげで、子どものころは、ひな祭りは、甘酒を飲んで、菱餅や雛あられを食べる日だと思っていましたよ。すぅさんを見習いたいところいっぱいだな〜。
Posted by hanaboro at 2005年03月02日 19:02
hanaboroさん
やさしいお見舞いのお言葉ありがとうございます!パワー復活かと思ったら、これが一進一退で良くなったのかと思ったら、またちょっと微熱が出たり・・。若い頃のようなわけにはいかないようです。(笑)

ところで、見分け方のご伝授!ありがとうございました。なるほど、葉っぱの生え方の位置に注目してみると良いのですね。
目の付け所を変えてみるとまた植物の観察が面白いものになってきます。

さて、お雛様ですが、私個人的にはhanaboroさんと同様、甘酒や雛あられのほうが大事です(///o///)ゞ うふふ。
これから甘酒の作成にとりかかります!
Posted by すぅ at 2005年03月03日 10:40
*すぅさん*

微熱、つらいですね〜。ここに来ていただけるのはとても嬉しいですが、どうぞ無理なさらないでくださいね。お体回復されたら、また、ゆっくりやりましょう。植物の観察も。

すぅさんって、本当、何でも自分でやっちゃうんですね。甘酒もちゃんと自作されるなんて。子どものころは、甘酒というとビンに入ったものを買ってくるものだと思っていましたよ。
Posted by hanaboro at 2005年03月03日 17:43
hanaboroさん
甘酒ですが、酒屋さんが寒い季節にはお酒を買いに行くと、おまけでくれたり、叔父が密かに自分でどぶろくを作っており、麹が手に入るのです。
よって我家の冬は甘酒をよく作るのですが、作ると申しましてもお砂糖とちょっとお塩を足す程度で、あと必要なのはお湯だけです。(笑)
甘酒だけではなくて、鮭などを入れてお鍋にもしますけど、とても体が温まります。いわゆる三平汁ですね!来年は酒屋さんで手に入れてくみてください!ビンのものより美味しくいただけると思います。
スーパーでも売っていますけど、酒屋さんで買う新鮮なもののほうが美味しいですね〜
Posted by すぅ at 2005年03月03日 19:47
*すぅさん*

そっか、おまけでもらえるんですね。それに簡単に作れるんですね、今日のできばえはいかがでしたか?

鮭を入れるお鍋は、確か実家では酒粕の方でやってました。やっぱり、体がすご〜く温まりました。でも、ビンに入ってた甘酒は、あんまり美味しくなかったです。そういうもんだと思っていたのですが、新鮮なものだと全然違うんでしょうね。
Posted by hanaboro at 2005年03月03日 21:25
 はじめまして。 100均に可愛い株が売っていたので買いました。「マサキ」ってなんだろう? と検索していた所に
ここへ連れてこられました。(^◇^)
北海道ではあまり聞きなれない植物です。
Posted by まりまり at 2006年06月08日 23:40
『マサキ』不思議な植物。
生垣にマサキを植えてビックリ仰天。
なんとハエ『ハエはハエでもキンバエだよ』がびっしりついてるよ〜。おー
気持ち悪い。たくあんの臭いするって書き込みあったけどそのせい !!
誰かいい撃退法教えて下さい。お願い
Posted by ビックリ!! at 2006年06月25日 22:11
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