2005年03月02日

サワラ

サワラ Chamaecyparis pisifera
2005/02/13 多摩市

サワラは、本州、四国、九州に分布し、山地のやや湿り気の多い谷すじなどに多く生育する常緑高木です。高さは30mほどにもなり植林もされますが、今では少なくなったと聞きます。また風呂桶に利用されたり、庭木や生け垣としても植えられ、様々な園芸品種もつくられています。

樹皮は、スギやヒノキなどとよく似ていて、灰色っぽいような赤っぽいような褐色で、縦にやや薄めにガシガシと剥がれます。樹形もヒノキによく似ていますが、ヒノキの方がより密に葉をつけ、サワラは葉が少なめなので比較的枝がよく見えます。葉は鱗状になっていて、先端はヒノキよりもとがっています。 

と、まあ、区別点はいくつかあるのですが、ヒノキと区別する最も簡単な方法は、葉の裏の「気孔線(きこうせん)」を観察することです。葉を裏返すと白い模様が見えるのですが、これを気孔線といって、酸素や二酸化炭素などの通路となる「気孔」がたくさん並んでいる場所なのです。その白い気孔線の形が、アルファベットの「Y字形」に見えたらヒノキ、「X字形」に見えたらサワラです。

サワラ Chamaecyparis pisifera


身近なところに植栽されている針葉樹、パッと見たところがよく似ていてわかりにくいこともありますが、「サワラ」は、この気孔線がX字形というのを覚えておくとかなり楽です。2つ目の画像は、スキャナーで取り込んだものなんですけど、なかなか難しいですね。影ができるし、何だかすごく違和感があります。しかも、ファイルサイズが大きすぎる。攻略本が必要かな。

サワラ Chamaecyparis pisifera
2005/02/27 日野市

一番上の樹皮の写真は、おそらく野生種のものです。葉の写真は公園に植栽されていた木のもので、品種名までは特定できませんでしたが、園芸種ではないかと思います。逆光で見るとピカピカ光ってまぶしいくらいでした。

【和名】サワラ [椹]
【学名】Chamaecyparis pisifera
【科名】ヒノキ科 CUPRESSACEAE
【撮影日】2005/02/13、2005/02/27
【撮影地】東京都多摩市、日野市

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posted by hanaboro at 18:28| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 樹皮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>hanaboroさん
こんにちは〜 「サワラ」のタイトルにhanaboroさんが遂にお魚の領域に入られたのかと思ってしまう私って・・・。(笑)

お風呂の桶には「ヒノキ」というのが私の認識だったのですが、「サワラ」という種類もあったのですね。
今度は葉っぱの形だけでなく「気孔線」の形で見分けるという「ワザ」のご伝授ありがとうございます。m(__)m
本当に毎日、毎日勉強になります。
XとY。なんだか染色体のお勉強を思い出しました。
Posted by すぅ at 2005年03月03日 10:45
*すぅさん*

確かに、お魚の方がよく知られているかもしれませんね。植物と魚の名前が同じものって他にもありますよね。タラやハゼ、それにゴンズイとか。風呂桶はヒノキが有名ですよね。子どものころにいた家では、木の風呂桶だったので、ヒノキだと思っていたのですが、今思うと、もしかしたらサワラだったのかもしれません。

XとY。確かに染色体みたいですね。サワラの方はXではなくH型と覚えている人もいます。伝授ってほどではないですよ〜。
Posted by hanaboro at 2005年03月03日 17:26
>hanboroさん
そうですね。よくよく考えてみると他にも似たような名前ってあるのですね。
なんだか面白い!私の知人に桶職人のおじさんがいるので今度聞いてみますね!
どの程度のシェアで使われていたのかちょっと興味があります!
Posted by すぅ at 2005年03月03日 19:50
*すぅさん*

本当、すぅさんのまわりにはいろいろな達人の方がいらっしゃるのですね。職人さんって、やっぱりどこかカッコイイ響きがあります。あっ、これは安易な言い方で失礼でしたね。サワラとヒノキ、どっちがどの程度かって、それはちょっと興味ありますね〜。他の樹種はどうなんでしょうね。
Posted by hanaboro at 2005年03月03日 21:12
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