2005年03月11日

オミナエシ

オミナエシ Patrinia scabiosaefolia


オミナエシは、日本全土に分布し、日当たりのよい山野の草地に生える多年草です。草丈は1m前後になります。花期は8月〜10月。「万葉集」で山上憶良が詠んだ「秋の七草」の一つとして有名ですね。葉は羽状に分裂して、対生します。分裂した裂片の縁には細かいギザギザ(鋸歯)があります。同じオミナエシ科の「オトコエシ (Patrinia villosa)」と比べると茎の毛は少なくツルッとした感じで、葉の裂片はより細くなっています。

茎の上部は黄色っぽくなって、よく分枝して黄色い小さな花をたくさん咲かせます。花序の形は「散房状(さんぼうじょう)」です。散房状というのは、たくさんの花が「散房花序」に似た状態でついていることです。それで、散房花序というのは、長くて中心となる花柄(花軸)に柄のある花がつく場合、より下部の花の方が柄が長く、上部の花の方が柄が短くなっています。そのため、花はほぼ同じくらいの高さで平たく咲きそろう形となります。オミナエシの場合も散房花序に近い状態で、黄色い花が茎の上の方で平たく咲きそろうような形で、花序についている1つ1つの花は、直径3mm程度のごく小さなものです。

また、オミナエシは種子で増える以外にも根茎を横にはわせて増えます。伸ばした根茎の先にはロゼット状の子株ができて、その後数年間は根茎がなくならず、元の株とつながったままになっているのだそうです。

オミナエシの生える環境は、日当たりがよく、適度に人の手が加わったような草原状の場所が多く、戦後そういった場所が少なくなってきたことで、その数が激減した植物の1つです。ランクは様々ですが、地域によっては「レッドリスト (絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)」に入っていることもあります。

【和名】オミナエシ [女郎花]
【学名】Patrinia scabiosaefolia
【科名】オミナエシ科 VALERIANACEAE
【撮影日】2004/07/04
【撮影地】山梨県

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posted by hanaboro at 11:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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