2005年03月12日

リキュウバイ

リキュウバイ Exochorda racemosa


リキュウバイは、中国原産の落葉低木です。高さは2m〜4m程度になります。日本に入ってきたのは、明治時代の末期のことだったそうです。庭木として植えられるほか、生け花の花材として使われることが多いようですね。名前は、茶花としてもよく使われることから千利休にちなんでつけられたといいます。

葉は楕円形で互生します。長さは5cmほどで、縁のギザギザ(鋸歯)はほとんどなく全縁ですが、ときどき鋸歯が見られることもあります。葉の質は薄めで、裏面はやや粉を吹いたように白っぽくなっています。

花期は4月〜5月。新しく出た枝の先に総状花序を出して、白い5弁の花を咲かせます。ちなみに学名の種小名「racemosa」は、「総状花序の」という意味です。花弁は円形で、付け根の方は細くなります。雄しべは20本前後あります。図鑑では雌しべは1本となっていますが、柱頭は5つあるように見えます。1本の雌しべの先が5つに分かれているということなのでしょうか。花の直径は3cm〜4cmほどです。よく分枝してよく茂り、花もたくさん咲かせます。

パッと見た感じでは、白い5弁花で雄しべ多数というバラ科の花らしいのですが、近づいてみると、かなり個性的な花ですね。中央部分はくぼんでいて、緑っぽく5枚の花弁のほかに小さく白いガクがピラピラとついています。雄しべはその緑の部分の縁に沿って並ぶ感じです。その様子は、図鑑では3本〜5本の雄しべが花弁と対生すると表現されています。

リキュウバイ Exochorda racemosa


果実の形はとても個性的で、幅の広い倒卵形で5つの稜があります。この実の形状といい、花といい、ヤナギザクラ属というのは、なかなかユニークなグループなのかもしれませんね。

【和名】リキュウバイ [利休梅]
【別名】ウメザキウツギ [梅咲き空木]、バイカシモツケ [梅花下野]
【学名】Exochorda racemosa
【科名】バラ科 ROSACEAE
【撮影日】2004/08/02
【撮影地】東京都調布市

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posted by hanaboro at 19:43| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
クロモジも所では、お世話になりましたです。

これ、ウシコロシでよいのでしょうか。http://blog.goo.ne.jp/rgriggs1915/e/a3f4978e94f062202e5369a4348e26eb

雑木林の縁の少し湿り気のある所にありました。
何か毒を秘めたような名前なのですが、有毒でしょうか?
富山の方が、質問していらしたのですが。

ご教示お願い致します。
Posted by YUITI. U-1 at 2005年06月08日 21:57
*YUITI. U-1 さん*

こんばんは。お世話になっております。
YUITI. U-1 さんところのお写真、拝見いたしました。自分には写真を鑑定する力はないのですが、おっしゃるとおりバラ科の「カマツカ」、別名「ウシコロシ」ではないかと思います。身近な雑木林に多い小高木です。

名前の由来は、材質が丈夫なので鎌の柄に使われたことで「カマツカ」、牛の鼻輪に使われたあるいは鼻輪を通す穴を開けるために使われたことで「ウシコロシ」だそうです。

ウシコロシという名前だと、毒がありそうですが、特に有毒だという記述は見てません。ですが、わたしは薬用植物、有毒植物に詳しいわけではないので、どうぞご注意くださいませ。
Posted by hanaboro at 2005年06月09日 10:31
hanaboro さん、ご教示、ありがとうございます(^^)。
(イワシモツケの花に、似ているように思いましたが、葉が違いましたので、ここに書き込みさせて頂いた次第でした。すみません。)

それにしても、物騒な名前でした。
教えて頂いて、胸を撫でおろしています。フゥ。
これでコツンと・・? と悩んでいました。

丁寧なご助言を、添えて頂き、本当に感謝申し上げます。ありがとうございました(^o^)。

利休梅の実、見ればみるほど、ユニークな形ですね。
めしべの形状と、実の形状、関係あるのかな。 とっても面白いですね。
Posted by YUITI.  「 Mo〜。」 at 2005年06月10日 13:29
*YUITI.さん*

ビックリ。「 Mo〜。」って、一瞬、怒こらせちゃったかと思ってしまいましたよぉ。牛さんですね。ふうっ。でも、本当、物騒な呼び名ですね。

イワシモツケもバラ科ですもんね。花だけ見てたら似ているかも。リキュウバイの雌しべと果実の形、関係あるでしょうね。ふつうは、雌しべの下の方の子房の部分が果実になるのでしょうから。リキュウバイの場合はどおなんでしょう。気をつけておこうと思います。
Posted by hanaboro at 2005年06月10日 20:02
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