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ツルニンジンは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の林内に生育するつる性の多年草です。つるはフニャフニャとのびる感じで、近くに他の草などがあれば、それに絡まって、2mほどになります。傷つけると白い汁が出て臭いにおいがします。うぅ〜、標本作りはしたくない。
葉は互生しますが、上部では3枚か4枚が輪生状に集まってつきます。葉の質は薄めでヒラヒラとした感じです。裏面は粉をふいたように白っぽくなっています。
写真の個体は、それほど大きいわけではありませんが、葉の縁には毛がないことから、ツルニンジンとしました。よく似た「バアソブ (Codonopsis ussuriensis)」の場合は、葉の縁や裏面に白い毛が生えています。両者の違いは、本当は花や種子を見る方が確実なんです。ツルニンジンの種子は光沢がなく薄い褐色で大きな翼がありますが、バアソブの種子には光沢があって黒褐色、翼はありません。
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花期は8月〜10月。幅の広い釣鐘型、先は5つに浅く裂けて、後ろに反り返ってクルクルッと巻いたようになります。花(花冠)は長さ、直径ともに3cmほどです。外側から見るとちょっと緑がかった白っぽい花で、下向きに咲くので目につきにくいところがありますが、中をのぞいてみるとビックリします。内側には紫褐色の模様があります。
ツルニンジンの花には、5本の雄しべがあって雌しべが成熟する前に雄しべが成熟します。柱頭が3つに分かれる雌しべが成熟するころには雄しべは花粉を出し終えてしおれてきます。このような「雄性先熟」という仕組みによって、同じ花での受粉を避けることができるわけです。
一番上の写真は蕾の状態で、プクッとふくらんだ薄い緑色で、何かをはり合わせたようになっています。その何かというのは、「ガク片」なんですが、開くと5つあって、長さは2cmほどです。
名前は、根が太くて「チョウセンニンジン(Panax ginseng)」に似ていることからきています。また、バアソブに対して「ジイソブ」という別名もあります。ちなみに、バアソブというのはお婆さんのそばかすという意味だそうです。
学名の「Codonopsis」はツルニンジン属の属名で、「codon(鐘)+opsis(〜に似た)」という意味があります。また、種小名の「lanceolata」は、「披針形の」という意味です。
【和名】ツルニンジン [蔓人参]
【別名】ジイソブ
【学名】Codonopsis lanceolata
【科名】キキョウ科 CAMPANULACEAE
【撮影日】2004/08/12
【撮影地】福島県檜枝岐村





