2005年03月25日

ニワトコ

ニワトコ Sambucus racemosa subsp. sieboldiana


ニワトコは、本州〜沖縄に分布し、山野の明るい林縁などに生育する落葉低木です。北海道や東北に生育する葉の大きめのものは「エゾニワトコ (Sambucus racemosa subsp. kamtschatica)」といいます。高さは2m〜5mほど。根もと付近からよく枝分かれして、枝は弓なりになる傾向があります。まだ、他の樹木があまり芽吹いていない時期にいち早く芽吹いて、まだ春浅いころの野山ではよく目立つ存在です。葉の展開と同時に芽吹いてくる蕾は、たくさん集まっていて「ブロッコリー」のようです。

葉は、数対の小さい葉(小葉)からなる「羽状複葉(うじょうふくよう)」で、対生します。1つ1つの小葉は長さ5cm〜12cm、長楕円形で先は少しとがり気味、縁には細かいギザギザ(鋸歯)があります。

花期は3月〜4月。枝先の長さ10cmぐらいの円錐花序に、淡い黄白色の小さい花がたくさん咲きます。1つ1つの花をよく見ると、花弁は後ろに反り返り、5本の雄しべと1本の雌しべが前面に出ているので、ちょっと変わった形に見えます。果実は夏に赤く熟します。

ニワトコ Sambucus racemosa subsp. sieboldianaニワトコ Sambucus racemosa subsp. sieboldiana


樹皮は灰褐色。コルク層が発達して、縦に深めに裂けてデコボコしています。そういえば、維管束の観察などで、切片を作るときに使う「ピス」はこの木だと教わったな。灰色っぽい褐色の若い枝は柔らかく無毛で、隆起した「皮目(ひもく)」が目立ちます。皮目では呼吸が行われています。ニワトコの冬芽には「葉芽」と「混芽」があります。葉芽の方は長卵形で細身。混芽は葉と花が同じ芽の中に入っているもので、球形です。いずれも2対〜3対の芽鱗に包まれています。

枝や幹を薄く切って乾燥させたものは「接骨木」と呼ばれ、煎じて骨折や打撲の湿布薬に使われるのだそうです。

【和名】ニワトコ [庭常]
【別名】セッコツボク [接骨木]
【学名】Sambucus racemosa subsp. sieboldiana
【科名】スイカズラ科 CAPRIFOLIACEAE
【撮影日】2005/03/18
【撮影地】東京都日野市

■Trackback People : 身近な生き物

posted by hanaboro at 12:30| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 芽吹き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/2591643

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。