2005年04月20日

オカウコギ

オカウコギ Acanthopanax nipponicus


オカウコギは本州の東北南部、関東以西、四国、九州の暖地の山地に生える落葉低木です。高さは2m〜3mほど。

5つの小さい葉(小葉)からなっていて、手のひらのような形に見える「掌状複葉」で、小葉の縁は粗く不規則に切れ込んで、さらにギザギザと切れ込む「重鋸歯」があります。小葉の長さは2cm〜4cm。葉柄は3cm〜7cm。枝にはトゲがあります。

オカウコギ Acanthopanax nipponicus


「掌状複葉」を持つ日本の野生植物はそれほど多い方ではないので、これはとても大きな特徴です。今回の写真のような葉を見て「ウコギ科ウコギ属」にたどり着くことは、それほど難しくはないのですが、そこから先が少々やっかいです。同じ属の「ヤマウコギ (Acanthopanax spinosus)」とよく似ていています。

オカウコギ Acanthopanax nipponicus


今回の写真のものは、葉の形からすると、ヤマウコギのようにも見えたのですが、葉の表面の脈状に突起状の毛があるということで、オカウコギとしています。花が咲くころになればもっとよく違いがわかるはずです。ヤマウコギは花序が葉柄よりも短いのに対して、オカウコギは花序と葉柄がほぼ同じ長さになります。

花期は5月。黄緑色の小さな花を「散形花序(さんけいかじょ)」に咲かせます。散形花序というのは、花軸の先端からたくさん枝分かれした柄の先に、それぞれ1つずつ花がつくという花のつき方のことです「傘」でいうと、傘の軸から何本も出た骨の先に1つずつ花がつく状態です。

同じウコギ科の「ヤツデ」の花は白い丸い塊(散形花序)がたくさんついて円錐状になりますが、オカウコギの散形花序はそれをずっと地味にしたようなもので、円錐状にはならず、葉の脇から黄緑色の散形花序をたらす感じです。果実は球形で、直径5mm程度、秋に熟して黒っぽくなります。

【和名】オカウコギ [岡五加]
【別名】マルバウコギ、ツクシウコギ
【学名】Acanthopanax nipponicus
【科名】ウコギ科 ARALIACEAE
【撮影日】2005/04/15
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:40| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ウコギ、我が家にもあります。
新芽を母が摘んではお浸しにしてます。

ウコギといえば、米沢の上杉鷹山公が、各家庭の生垣にウコギを奨励して(食用不足も補う)植えさせたという故事もありますね。
Posted by 実桜 at 2005年04月21日 11:59
*実桜さん*

こんにちは。さすがですね、博識だなぁ。「米沢の上杉鷹山公」の故事、ぜんぜん知らなかったです。実桜さんのお宅のウコギもそのときの名残りだったりして。そこまで長寿の木ではないでしょうけど、その末裔のウコギなのかも。
Posted by hanaboro at 2005年04月21日 13:28
米沢は、同じ山形県の中の市なので、ウコギの事もなにかで見た(その、なにかが、何だったか・・・ニュースだったかなぁ・・・)んです。

ウチのウコギは、たった数本だけで、自宅を建てたときに実家の母が『いつのまにか』植えていたんです^^;

どこから入手したのかはわかりません。米沢のどこぞのお宅の生垣の末裔だったら・・・なんか、夢がありますね^^

ちなみに、我が家の庭には、地主(つまり私ら夫婦)が知らないうちに植物が増えてる時がありまして(笑)
・・・はい、実家の母の仕業です(笑)
Posted by 実桜 at 2005年04月22日 01:02
*実桜さん*

なるほど、地元ならではのニュースだったのかもしれませんね。お母様も植物がお好きなんですね〜。

きれいな花を楽しむのもよいですが、ウコギのように食べられるものも、もっとよいかも。。。
Posted by hanaboro at 2005年04月22日 11:38
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