2005年04月23日

カシワバハグマ

カシワバハグマ Pertya robusta
2004/07/03 若い個体

カシワバハグマは、本州の宮城県以南の主に太平洋側、四国、九州に分布し、山地の林内に生える多年草です。草丈は30cm〜70cm。茎は枝分かれせずにまっすぐに伸びます。葉は長い卵形。縁には粗いギザギザ(歯牙)があります。集まってつくので、やや輪生状に見えます。葉には長い柄があります。

花期はふつう9月〜11月。一般的な図鑑では、だいたい花期は秋になっています。しかし、昨年(2004年)などは、関東の丘陵地の比較的明るめの場所に生えていて、十分に生育している個体は5月に開花していました。秋に花を咲かせる林床植物は、春から夏を経て長い期間ゆっくりと生長してから、花をつけるわけで、林冠が樹木の葉でおおわれる前に、素早く開花結実する春植物とは違って、暗い林の中で長く生長を続けます。しかし、もしかしたら、光が十分に注いでいれば、秋まで待たずに、初夏に開花結実を終わらせるようなこともあるのかなぁと思って見ていました。

カシワバハグマ Pertya robusta
2004/09/23 終わた花

カシワバハグマは、キク科コウヤボウキ属で、花(頭花)は白っぽく、茎の上の方に穂状につきます。細長くてピラピラとした一見、花弁のようなものは、「舌状花」ではなく「筒状花」の裂片です。カシワバハグマの筒状花は10個ほどあって、それぞれが5つに細長〜く裂けて、その先端がクルッとカールしています。

名前のハグマ(白熊)というのは、「ヤクの尾の毛」のことだそうです。そのヤクの毛は、仏具の「払子」に使われるとか。葉の形が「カシワ(柏)」の葉に似ていて、白っぽく細長い裂片がたくさんある頭花を白熊に見立てて、「カシワバハグマ」と名づけられたといいます。

花冠の下の部分にある「総苞」は細長い円筒形で、長さは1.5cm〜2.5cmくらい。総苞にある「総苞片」は魚の鱗のようにペッタリ伏してくっついた状態です。総苞片は緑色〜赤みを帯びていることも多いです。

【和名】カシワバハグマ [柏葉白熊]
【学名】Pertya robusta
【科名】キク科 COMPOSITAE
【撮影日】2004/07/03、2004/09/23
【撮影地】東京都八王子市、山梨県牧丘町

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すでに役目を終えたはずの花が、もう一度、冬に咲かせた花とは?

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posted by hanaboro at 13:19| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
ご来訪&TBありがとうございました^^
歩いていて、これは何の芽だろう?葉だろう?などなど思ったりすることが多いのでとても頼りになりそうなブログさんと感じました。
またお邪魔させていただきますね。

Posted by ゴマフ at 2005年04月23日 22:57
*ゴマフさん*

こんにちは。
こちらこそ、ご来訪いただいて、どうもありがとうございました。

さきほど、追加された雨の中のお写真、拝見しました。総苞が閉じたり開いてりって、本物の花みたいで、おもしろいですね。じっくり堪能させていただきました。

身近なところを歩いていているだけでも、いろんな植物があるんですが、花がないときって、なかなか、名前がわからなかったりしますよね。芽や葉だけの時期って長いんですよね、でも、それぞれ、個性的な形をしているし、見てて飽きないです。

拙いブログですけれど、よろしかったら、いつでも、いらしてくださいね。今後ともどうぞよろしくお願いします!
Posted by hanaboro at 2005年04月25日 10:04
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