2005年04月26日

ヒメハギ

ヒメハギ Polygala japonica


ヒメハギは、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の日当たりのよいやや乾燥気味の草地などに生える多年草です。ヒメハギは、ヒメハギ科ヒメハギ属の植物で、同じ属には「カキノハグサ (Polygala reinii)」や「ヒナノキンチャク (Polygala tatarinowii)」などが知られています。しかし、それらの多くは分布域が限られていたり、希少な種となっていたりします。ヒメハギに限っては広く分布しているし、同じ仲間の中ではよく見られる方だと思います。

草丈は10cm〜30cm。見た目は柔らかそうにも見えるのですが、茎はかため。地面近くの根もとの方でよく枝分かれして、少し地をはうように伸びますが、その後、上や斜め向きに立ち上がってきます。

葉は卵形〜楕円形で、互生します。葉の縁や茎は紫褐色を帯びていることも多いです。花が咲いている時期の葉は長さ1cm程度の小さなものですが、花が終わったころには3cmくらいになります。

花期は4月〜7月。花は茎の上部の方に赤紫色で、マメ科の「ハギ」のような、ラン科のような形の花です。花はちょっと変わったつくりになっていて、5つのガク片のうち、2つが大きく紅紫色で花弁のようになって左右に張り出します。本来の花弁は5つのうち上の2つは鱗片状で目立たず、残りの3つがくっついて筒状になります。その筒は花の中央から突き出るような形になっていて、先が房状に細かく裂けます。雄しべはふつう8つですが、やはりくっついた状態になることがあります。

ヒメハギという名前は、「ハギ」に似ていて、全体が小さいところからきています。

ヒメハギ Polygala japonica


果実は平べったくて丸く、団扇のような形になります。種子にはアリの好む付属体があるので、種子はアリによって離れたところまで運ばれます。

【和名】ヒメハギ [姫萩]
【学名】Polygala japonica
【科名】ヒメハギ科 POLYGALACEAE
【撮影日】2004/05/01
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 17:05| 東京 🌁| Comment(6) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
hanaboroさんこんばんは
ヒメハギほんとありえないくらい可愛いですよねー。
花を載せないなんてずるいなー(~_~;)。
まーこれは冗談ですが。。。

それにしてもこんなちっちゃいのまで見つけるとは、さすがとしか言い様がありませんね(^^)。
Posted by ごまのはぐさ at 2005年04月27日 00:01
*ごまのはぐささん*

こんにちは。
本当ですね、ヒメハギ、めちゃくちゃ可愛いですね。あのおひげのような、白いモシャモシャもなんともいえませんね。写真のところは、花の咲いていたときに地面に赤紫色の小さな塊があって、それで気づいた場所でした。

うはははっ!花はですね。載せたいのは山々ですけども。うひょひょ!

小さいものならごまのはぐささんこそ、「淀川ちっちゃいもの倶楽部」なんてシリーズまであるじゃあないですか。刺激受けてますよ。芽生えシリーズもいいなあと思ってましたです。
Posted by hanaboro at 2005年04月27日 16:02
こんばんは。
まいどお世話になります。
この花をどう説明していいかわからず、
またhanaboroさんに頼ってしまいました。
わかりやすくて本当に助かりますm(__)m。
Posted by ごまのはぐさ at 2005年07月06日 01:30
*ごまのはぐささん*

こちらこそ、お世話になっております。
じつは、この記事の写真を写した場所は、崩れやすい小さな傾斜地の下だったんですよね。今年、花時期にいって見たところ、崩壊した土に埋まって影も形もなくなっていました。もともと、個体数がすごく少なくてちっちゃな塊だったんです。

ごまのはぐささんの記事を読ませていただくと、根がとてもしっかりしているとのこと。何とか再生してきてくれないかなと思っているのですが。

その場所は、そんなことになってしまったのですが、この春別の場所で発見。こちらは前の場所よりは数があったのですが、なんせ、大通りに面していて、どうなることやらです。
Posted by hanaboro at 2005年07月06日 12:10
こんばんは

ヒメハギは半人工地に多いのでしょうか?
私の知っている自生地は、おんたけ中腹で、放棄されて草だらけになったバラス敷きの駐車場です。こういったところに意外と野草が多くて、ヤマトキソウやセンブリウメバチソウも生える私の秘密のフィールドです。でもいつまで維持されるか心配です。
hanaboroさんの所も心配ですね。
花後3週間ほどで種子が熟すので、
いちど蒔いて見られたらいかがですか(^^)。


Posted by ごまのはぐさ at 2005年07月07日 01:03
*ごまのはぐささん*

ヒメハギは背の低い植物ですし、日当たりがよくて、乾燥気味のところに生えている感じです。なので、ある程度人の手が入ることによって作られる環境が、生育環境にあっている場合もあると思います。人里近くの林の縁で、大きな植物は刈り取られて、地肌がちょっとむき出しで、栄養分も少なそうな、そういうイメージですね。

こちらのヒメハギ。個体数はあるにはあったのですが、今度は、花つきが悪くて、若い果実が実っていたのは、数個だけでした。その後、どうなっていることやら、近いうちに確認に行ってきます。
Posted by hanaboro at 2005年07月07日 19:29
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Excerpt: 野原でスミレの花が咲く頃に、ヒメハギは枯れた芝の間から、スミレよりもっと小さな花を咲かせます。 小さな葉をつけた枝いっぱいの紫の花が、春の柔らかな日差しを浴びて幻のようにたなびいて見えます。 ヒメ..
Weblog: ごまのはぐさのこまごまことのは
Tracked: 2005-07-06 01:22
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