2005年04月27日

アカネ

アカネ Rubia akane
2005/04/19

アカネは、本州、四国、九州に分布し、山野の林の縁などにふつうに見られるつる性の多年草です。茎は角ばっていて、切った断面は四角形。その角には下向きのカギ状になったトゲが生えていて、そのトゲで他のものにつかまって伸びていきます。アカネがはびこっているような場所に入ってしまうと、ガリガリッと引っかかってしまいます。

葉は丸みのある三角形〜幅の狭い卵形で、先の方はスッととがる感じです。葉に見えるものは、4枚輪生状についているのですが、このうち2枚が本来の葉で、残りの2枚は「托葉(たくよう)」というふつうは葉の付属物です。アカネの場合、2枚の托葉が大きくふつうの葉と同じくらいに発達して、結果として、4枚の葉が輪生しているように見えます。

このように、托葉が大きくなって葉と同じ形になって輪生状になるのは、アカネ科では、アカネ属やヤエムグラ属で見られます。「ヤエムグラ」では6枚〜8枚が輪生しますが、このうち本来の葉は2枚だけです。

アカネ Rubia akane
2005/04/19

花期は8月〜10月。花は、直径は3mm〜4mmほどで、葉の脇(葉腋)から出た「集散花序」にたくさんつきます。集散花序は、花軸の先端に花がついて、その先はそれ以上伸びず、その下から枝分かれしてその先に次の花がつくというのを繰り返す、とういう花のつき方のことです。花冠は5つに深く裂けるので、5枚の花びらがあるように見えます。色は淡い黄緑色で、花冠の裂片は開くと後ろに反り返ります。雄しべは5本、雌しべの花柱は2つで、先の柱頭は平らになっています。

アカネ Rubia akane
2004/10/11 若い果実

果実(液果)は、直径5mm程度の球形で、熟すと黒っぽくなります。

根は太く、生きた状態だと黄赤色、乾燥すると濃い赤色を帯びていて、古くから「茜染め」の染料として利用されてきました。繊維を染める赤の染料としては、この「アカネ」の他に、ヨーロッパ〜西アジア原産の「セイヨウアカネ (Rubia tinctorum)」を用いることも多かったようです。

【和名】アカネ [茜]
【学名】Rubia akane
【科名】アカネ科 RUBIACEAE
【撮影日】2005/04/19、2004/10/11
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 15:46| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 葉っぱ図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 いつ見ても,このblogは植物の辞典を見ているみたいですごいですね。写真もさることながら、文章がまさに辞典のような書き方です。今回は、’茜’という名が私の娘の名前なので、反射的にコメントを書きましが、いつもは静かにながめています。 
Posted by kincyan at 2005年05月03日 23:46
*kincyanさん*

こんにちは。
いつもながめてくださって、どうもありがとうございます。表情豊かな文章を書いてみたいとは思うのですが、どうも文才がないもんで、その植物について説明するので精一杯になってしまうんですよね〜。でも、ほめていただいてうれしいです。

娘さんのお名前、「茜」さんなんですね〜。響きもイメージもとってもきれい!植物の「アカネ」は、とても丈夫でもありますし、よいお名前ですね。
Posted by hanaboro at 2005年05月06日 10:25
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