2005年04月28日

ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ Lamium purpureum


ヒメオドリコソウは、ヨーロッパ原産の帰化植物で、アジアや北アメリカなどに帰化しています。日本でも各地の人家周辺や道ばた、田畑などにごくふつうに見られる越年草です。

道路脇のブロック塀のわずかな土壌でもよく生育しています。どうしてこんなところに、と思うような場所でもよく見られるのは、種子の運び屋がいることによる部分も大きいようです。その運び屋とは、「アリ」です。ヒメオドリコソウの種子には、冠毛や翼があるわけではなく、風による散布はあまり期待できません。その代わり、アリの好む「エライオソーム」という付属体があるので、アリによって運ばれます。

ということで、「ホトケノザ」でもご紹介済みの種子を運ぶアリの姿、「ヒメオドリコソウ編」です。

ヒメオドリコソウ Lamium purpureumヒメオドリコソウ Lamium purpureum


ヒメオドリコソウの種子は、円錐形を4等分したような形で、4つがガクの中にはさまるように入っています。入っている状態をのぞきこむと、先の太い方が見えていて、細い方が奥に向いた状態になっています。

ヒメオドリコソウ Lamium purpureum


ガクの中から種子を取り出すのに成功した一匹のアリ発見。

ヒメオドリコソウ Lamium purpureum


どういうわけだか、うまく持ち運ぶことができない様子。ホトケノザに比べると大きめの種子。白いエライオソームがついている細い方さえ、ちょっと大きい。どっち向きに持とうか、モゾモゾと動き回る。

ヒメオドリコソウ Lamium purpureum


このアリは、結局、この種子を落っことしてしまいました。。。

一番上の写真は、別のアリ。種子を持って猛スピードでヒメオドリコソウの株があるところから、15cmほどはなれた巣へと駆けていきました。エライオソームは巣の中で取り外され、アリはそれだけを食べます。種子の部分はそのまま巣の外に出されるらしく、条件が合えばそこで種子が発芽することになるでしょう。

ヒメオドリコソウは、紅紫色を帯びた苞葉がピラミッドのように重なっていて、結構発達したガクに包まれた種子は、ホトケノザよりもちょっと取り出しにくそう。大きいなアリはかなりおおざっぱに重なり合った苞葉の上を活発に動き回り、ときどきガクの中に顔を突っ込んで、調べている様子。それに対して、小さいアリや中ぐらいのアリは、よりガクの周辺をゆっくりと念入りに調べている。一度、ガクからの取り出しに成功し、しっかり持つころができれば、あとは一目散に茎を駆け下りる。そのスピードはものすごく早い。まるで、途中で大きなアリに横取りされないように巣へと急いでいるかのようです。エライオソームだけでなく種子ごと運んでいくのは、そのせいなのか。結局、観察していた間に、種子を取り出して無事に巣に運んぶことに成功したのは、中ぐらいのアリ3に対して大きいアリ1。

【和名】ヒメオドリコソウ [姫踊子草]
【学名】Lamium purpureum
【科名】シソ科 LABIATAE
【撮影日】2005/04/27
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 15:47| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(1) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
土手にも、いっぱいあります♪
花の蜜、甘いんですよねー^^ アカツメクサみたいで。

蟻の姿。
すごいです。よく、種を採ってる様子を順を追って写真に収められましたね・・・!

・・・やっぱり、かがみこんで、ですか?
それとも、腹ばい(その方が肘でカメラを固定できるから)ですか?

この花は小さいし、花のつき方がつき方なので、横から撮らないと・・・と思って^^
Posted by 実桜 at 2005年04月29日 01:53
*実桜さん*

こんにちは。
おお!蜜を試したことあるんですね。しかも、アカツメクサまで体験されてたんだぁ。

そのアリは、どうも不器用なアリだったみたいです。うまく後上げられないまま、葉の縁まで行ってしまって、ついにはポトッと落としてしまいましたから。他のアリはこっちが気づいたときには、もう茎をすごい勢いで駆け下りていくので、とても写しきれませんでした。

そうですね〜。実桜さんのおっやるとおりです。ホトケノザなら、かがみこんでもいけると思いますけど、ヒメオドリコソウの場合は、傘が何重にも重なっていたりするので、ちょっと、のぞき込むような姿勢になりますね。低い位置で待つのは、なかなか大変ですぞぉ。膝やら腰が痛いですもん。今回のは、でっかいアリが写っているもの以外は、全部コンクリートの壁の目線に近い位置のものです。

巣穴まで簡単に確認できましたし、観察しやすい場所かもしれませんね。
Posted by hanaboro at 2005年04月29日 17:11
ヨーロッパ原産の帰化植物なんですねえ。
なんか、日本っぽく見えてたので意外です。
Posted by motomura(EOS20Dで遊ぼう!) at 2005年06月24日 09:56
*motomuraさん*

身近なところにたくさん生えている植物ですからね〜。すっかり春の花としておなじみになってますし。もともとは外国のものだったっていうのは意外に感じるかもですね。
Posted by hanaboro at 2005年06月24日 20:22

腰が痛いのは辛いものです。
私も14年間悩まされました。

私が考案した腰痛解消法をお試しください。

【3分腰痛解消法】で、検索すると見つかります。

腰をお大事に。
Posted by 腰痛アドバイザー at 2008年03月08日 17:18
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