2005年05月02日

カラクサナズナ

カラクサナズナ Lepidium didymum
2005/04/30

カラクサナズナは、ヨーロッパ原産の一年草または越年草で、アジア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカなど世界的に広く帰化しているといいます。日本国内で最初に気づかれたのは1899年、小笠原でのことだったそうです。現在では北海道以外、全国的に見られるといいます。アブラナ科カラクサナズナ属(またはインチンナズナ属)の植物で、カラクサガラシ、インチンナズナともいいます。

草丈は10cm〜20cm。茎は、根もとでたくさん分枝して、地面をはうように広がり、上部の方は斜めに立ち上がりますが、踏みつけられる場所などではほとんど地面にはりついた状態の場合もあります。茎は少し赤みを帯びていることもあり、長めの毛がよく目立ちます。

葉は羽状に深く裂けます。葉の切れ込みはかなり細かく、表面は独特の色合いです。その葉には困ったことに、強烈な臭いがあって、カラクサナズナが生えている場所に近づくと、何ともともいえない臭いが漂っていることがあります。

カラクサナズナ Lepidium didymum
2005/03/30

花期は4月〜10月。葉の脇(葉腋)から花序を出して、白っぽいような淡い黄色のような小さな花がたくさん咲きます。花は直径1mmほどで、目立たないものです。アブラナ科の植物なので、果実は短い「角果」。球を2つくっつけたような形をしています。長さは1.5mmほどのごく小さいものですが、花よりは果実の方が特徴的で覚えやすいと思います。

カラクサナズナ Lepidium didymum
2005/03/30

田畑や道ばたの草地などに生育していますが、特に飼料用作物の畑では強害な雑草になっています。乳牛がこの草を食べてしまうと、牛乳にその臭いが出てしまって、廃棄しなければならなくなるのだそうです。そこで、飼料用作物の「イタリアンライグラス (ネズミムギ Lolium multiflorum)」を密植することで、カラクサナズナの生育を抑えるなどの対策がとられているとか。

【和名】カラクサナズナ
【別名】カラクサガラシ、インチンナズナ
【学名】Lepidium didymum (Coronopus didymus)
【科名】アブラナ科 BRASSICACEAE (CRUCIFERAE)
【撮影日】2005/04/30、2005/03/30
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 15:26| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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