2005年05月10日

ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサ Tradescantia ohiensis


ムラサキツユクサは、北アメリカ原産のツユクサ科トラデスカンティア属(ムラサキツユクサ属)の多年草です。草丈は50cm〜1mほどになります。日本に自生している「ツユクサ (Commelina communis)」は、同じツユクサ科の植物で開花期も近いのですが、ずいぶん様子は違っています。

同じように日本でよく栽培される「オオムラサキツユクサ (Tradescantia virginiana)」。一般的な園芸書では、大きさの違いなどの記述は多いのですが、そのほかが不明瞭。オオムラサキツユクサの方が一般的には、花色が豊富で、八重咲きの品種もあるといわれているようです。こちらは葉の幅が広め、花は大きめでガクに毛が目立つのだそうです。

花期は5月〜9月。茎の先の「さそり形花序」または「さそり状集散花序」に数個の花をつけます。花は1ずつ午前中に開いて、夕方ごろにはしぼんでしまう一日花です。ポツリポツリと比較的長い期間咲き続けます。花色は、青紫の他に、白、赤、ピンクなどの品種があります。

花弁は3枚。直径は2cm〜3cmほど。ガク片も3枚、雄しべは6本です。雄しべのつけ根のほうには細く長い糸状の毛がモシャモシャと生えています。その毛の部分では小さい細胞が1列につながっています。この毛の細胞は、細胞分裂などの観察の教材としてよく用いられます。

花序の形。これまで、当ブログの記事にした「キュウリグサ」の場合も「さそり形花序」としてきましたが、これは間違っていました。キュウリグサやワスレナグサなどムラサキ科の植物によく見られる先がクルリと巻いた花序は、「巻散花序」または「鎌状集散花序」です。こ花序は、主軸に対して花序の上部にいくにしたがって、遠い方遠い方分枝して花がついていきます。したがって、花は一平面につく形になります。

これに対して、ムラサキツユクサの場合は左右交互に分枝して立体的な花序となります。しかし、実際は大きな蕾がかたまってウニャウニャとついていて、花序の様子がよく見えなかったりします。

ムラサキツユクサ Tradescantia ohiensis


葉は線形、付け根の方はさや状になって茎を抱くようについています。このさや状のものを「葉鞘(ようしょう)」といいます。葉鞘の付近は特に長い毛がたくさん見られます。これは、「ツユクサ」でも同様ですが、もう少し毛は短かめです。葉は分厚い感じで、水分を多く含んでいそうな葉です。平行に走る葉脈が目立ちます。

【和名】ムラサキツユクサ [紫露草]
【英名】Common spidewort
【学名】Tradescantia ohiensis (Tradescantia reflexa)
【科名】ツユクサ科 COMMELINACEAE
【撮影日】2005/05/10
【撮影地】東京都日野市

posted by hanaboro at 17:33| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 蕾図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by りっく at 2007年08月22日 10:51
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