2005年05月11日

コマツヨイグサ

コマツヨイグサ Oenothera laciniata
2004/09/21 静岡県

コマツヨイグサは、北アメリカ原産の越年草です。日本に入ってきたのは1910年代のことだそうで、以来、どんどん分布を拡大して、現在では日本各地で見られるようになっています。全体にちょっと長めの毛がたくさん生えていて、少し白っぽく、なよなよとした感じです。茎は根もとでよく枝分かれして、地面近くをはうように伸びるか、斜め上に伸びます。上に伸びた場合は50cmくらいになることはあります。

道ばたや空き地などで、地面をはう姿がよく見られますが、他のやや背丈が高くなる草などが生えている中に生えているものは、ヒョロヒョロとまっすぐに伸びていることがあります。何とかそんな場所でも花をつけようと、弱々しくも葉は横にめいっぱい広げているものも見られます。今回、撮影した場所でも、ポツポツと蕾をつけているものが複数見られました。丈は30cmくらい。典型的なコマツヨイグサとは何だか様子が違って見えます。それなら、「メマツヨイグサ」ではないかとも思うのですが、その草むらから少しずつ離れるにしたがって、徐々に丈の低い、いかにも「コマツヨイグサ」という形態の株まで、連続していろんなタイプの株が見られるわけです。ヒョロヒョロの株は、本来の生育環境とは少々違うような場所でも何とか適応して生育している姿なわけで、植物というのは、さまざまな環境条件に対してある程度の可塑性をもっているものなんだなぁと改めて思うのでした。

コマツヨイグサ Oenothera laciniataコマツヨイグサ Oenothera laciniata
2005/04/29 東京都

とはいっても、コマツヨイグサは、やはり他の背の高い植物がたくさん生えているような場所には、あまり入り込むことができないので、よく見られる場所も、海岸や河原、空き地などです。特に海岸では、もともとそこに生えているハマヒルガオやハマエンドウなどの海浜植物は、草丈の低いものばかりです。その植生が荒れて隙間がたくさんできていると、ますます、コマツヨイグサは入り込みやすくなるでしょう。夕暮れの海岸で見られるコマツヨイグサの花は幻想的ではあるのだけど、コマツヨイグサの群落が拡大してしまうことは、困った事態と言わざるを得ないでしょう。

コマツヨイグサ Oenothera laciniata
2005/04/29 東京都

葉は互生。葉柄はありません。長さ3cm〜7cm。細長い葉の縁は不規則なギザギザや切れ込みがあるか、ウネウネと波打った状態です。特に下部の葉は羽状に裂けていることが多いです。

コマツヨイグサ Oenothera laciniataコマツヨイグサ Oenothera laciniata
2005/04/29 東京都

花期は5月から10月。葉の脇(葉腋)に1つずつ、淡い黄色の4弁花を咲かせます。直径3cm〜4cm。雄しべは8本あって、先の「葯」はT字状につき、雌しべの先の柱頭は4つに裂けて平たく開くので、花の中心部は意外ににぎやかに見えます。花は午後、夕方近くに開き、翌日の朝にはしぼんでしまいます。しぼむと赤みを帯びます。

【和名】コマツヨイグサ [小待宵草]
【学名】Oenothera laciniata
【科名】アカバナ科 ONAGRACEAE
【撮影日】2005/04/29、2004/09/21
【撮影地】東京都日野市、静岡県新居町

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posted by hanaboro at 13:22| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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