2005年05月16日

ハナズオウ

ハナズオウ Cercis chinensis


ハナズオウは、中国原産の落葉低木です。高さは5mほど、根もとからよく枝分かれします。日本に入ってきたのは江戸時代のことだったとか。耐寒性があるので、日本でも広く庭木として植えられるほか、花材にも利用されます。

よく似た種で、北米原産の「アメリカハナズオウ (Cercis canadensis)」もときどき植栽されますが、ハナズオウよりは花が小さくて、色は薄めです。また、「セイヨウハナズオウ (Cercis siliquastrum)」という種もありますが、こちらはヨーロッパではよく植栽されているそうです。筆者はまだ、実物を見たことがありません。

花期は4月。葉の展開よりも先に開花します。とても鮮やかな紅紫色の花です。白花もあります。よく見るとマメ科の植物らしくチョウが羽を広げたような「蝶形花」です。遠めには紅紫色の花の塊が、枝いっぱいについている状態ですが、近づいてみると、1つ1つは直径2cm程度です。名前は、この花の色が紅色の染料である「スオウ」で染めた色に似ていることからきているそうです。

葉は丸みのあるハート形。しっかり展開すると長さ10cmくらい。

ハナズオウ Cercis chinensis


3月の終わりごろ突如として、その濃い赤紫の蕾が枝に出現し、はっとさせられます。こちら関東の丘陵地では、この2005年の春も、4月半ばごろ満開を迎え、枝をおおうほどびっしりと咲いていました。それから、ひと月後の5月半ば。赤みを帯びた黄緑色の若葉が展開し、花はすっかり終わって、果実(豆果)がたくさんできていました。花がたくさん咲いた分、できる果実も大量です。マメのさやはブーメランのように曲がっていて、先の方はくちばしみたいに細くとがって伸びています。平べったくて長さは5cmくらいです。

この後しばらくすると、もうちょっと幅も広くなって、マメが垂れ下がってきます。その形は「サヤエンドウ」に似ています。そしてさらに秋になると、垂れ下がったマメが黒っぽくなってビロビロした状態になります。中の種子は黒くて長さ4mm〜5mmくらいです。

【和名】ハナズオウ [花蘇芳]
【別名】スオウバナ[蘇芳花]、スオウギ[蘇芳木]
【英名】Chinese redbud
【学名】Cercis chinensis
【科名】マメ科 LEGUMINOSAE
【撮影日】2005/05/16
【撮影地】東京都日野市

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posted by hanaboro at 18:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 花後図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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